オールアバウトが2020年12月に実施したアンケート調査「子どものお金」の結果をもとに、”お小遣い”と”お年玉”の事情を紹介します。
長引く新型コロナにより、親から子どもへのお小遣い・お年玉事情への影響はあるのでしょうか。今回、オールアバウトが実施したアンケート調査「子どものお金」(2020年12月実施。回答者数:300名)の結果をもとにお小遣いやお年玉など、子どものお金事情を探ります。
1.年齢別!子どものお小遣いはいくら?
まずは、年齢ごとのお小遣い額を見てみましょう。左から「小学校入学前(未就学児)」、「小学校低学年」、「小学校高学年」、「中学生」、「高校生」、「大学生」の6つに分け、年齢ごとにお小遣いの金額で色分けしています。
年齢別 お小遣いの金額
もう少しわかりやすくするために各年齢層のTOP3に絞ってみます。
年齢(学校)別のお小遣い額TOP3
小学校入学前~低学年と大学生では、お小遣い0円が多数を占めています。お小遣い0円の理由のとして、小学校入学前~低学年の場合は「まだ早い」、大学生の場合は「アルバイトができる」という回答でした。
また、定額のお小遣いは0円ですが、「必要な時に必要な額を渡す」、「お手伝いをしたときやテストの成績が良かったときに渡す」など、定額ではない方法でお小遣いを決めている家庭も多いようです。
調査全体のお小遣い平均額は、2,596円でした。決め方は様々ですが、各年齢の平均額を並べてみると年齢が上がるほど増えていることがわかります。
お小遣いの平均額
2.年齢別!お年玉の平均はいくら?
続いて、年齢ごとのお年玉TOP3を見てみましょう。1位を見ていくと、年齢に合わせて金額も増える見事な「年功序列」となっています。
年齢別のお年玉額TOP3
各年齢のお年玉平均は下表の通りです。全体のお年玉の平均額は4,538円で、お小遣いの全体平均(2,596円)より高い結果となりました。
お年玉の平均額
3.年収によってお小遣いやお年玉に差はある?
次に世帯年収ごとのお小遣いとお年玉です。お年玉は年収に応じてわずかに増えているようですが、年収が高いからお小遣いやお年玉も高いといったわかりやすい相関関係はありませんでした。
世帯年収別のお年玉とお小遣い
4.お小遣いやお年玉を多くもらっているのはどの地域?
続いて地方別のお小遣い・お年玉事情を見てみましょう。グラフは青がお小遣い、オレンジがお年玉を表しています。
地方別のお年玉とお小遣い
お小遣いは西日本が多く、東日本が少ない「西高東低」の形になっています。お小遣いの金額では、最多の中国地方(3,291円)と最少の北海道地方(1,569円)では約1,700円の差があります。
お年玉は、平均額前後に固まっていますが、最も多い九州・沖縄地方(4,745円)と最も少ない中国地方(3,533円)の差は約1,200円でした。
年間の支出(=お年玉+(お小遣い×12ヵ月))に換算すると、最多は中国地方の4万3024円、最少は北海道地方の2万3410円でした。
5.どうやってお小遣いの金額を決めている?
最後に、アンケートの「お小遣い金額の理由」への回答から、皆さんがお小遣いの金額をどのように決めているのかを探ってみます。