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吉沢亮「基本、根暗です。一人でいるのが好き」

エンタメ

今年に入って、すでに4本の出演映画が封切られ、続く待機作は年内だけで3本。今最も多忙と言っても過言ではない俳優・吉沢亮さん。最新主演作『ママレード・ボーイ』では、頭脳明晰でスポーツ万能、まるで女子の理想を絵に描いたようなイケメン高校生・松浦遊を演じる。

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「若手俳優の中で遊を演じられるのは、あれだけの顔面力を持つ吉沢亮しかいない」とプロデューサーに言わしめたほど完璧な顔立ち。でもその性格は意外にも、自称“根暗”で、トークの切れ味も抜群。そんなギャップもまた、俳優として男性として、人々を魅了する理由なのかもしれません。

――『ママレード・ボーイ』といえば、アラサー女性の青春のバイブル的名作です。キャスティングされた時のお気持ちは?

吉沢:素直に嬉しかったです。今まで少女漫画原作の映画は何度かやらせていただきましたけど、全部噛ませ犬的な役ばっかりで、正統派の役って初めてなので。

――噛ませ犬(笑)。周りの反応もすごかったんじゃないですか?

吉沢:かなり言われました。どの現場に行っても、「『ママレード・ボーイ』やるんでしょ?」って。あと、「銀太(佐藤大樹さん演じる遊の恋のライバル的存在)、誰?」も、めっちゃ聞かれました(笑)。

――吉沢さんは、原作を読んだことはあったんですか?

吉沢:読んだことはなかったですけど、名前だけは知ってました。でも、そんな読んだこともない20年以上も前の少女漫画を、男の僕が知ってるっていう時点でやばいじゃないですか。全然見たことはないのに、名前だけは知ってる『あぶない刑事』みたいなもので。正直、出演が決まった時や撮ってる最中は全然プレッシャーを感じてなかったんですけど、今になってめっちゃ感じてますね(笑)。

――遊はタイトルどおり、本当は苦いところもあるのに、甘さに隠れて苦味が目立たないママレードのような男の子です。ズバリ、吉沢さん自身とのシンクロ率は?

吉沢:それ、むずいなー(笑)。でも60%くらいかな。うわべだけで人と接しているというか、それこそ甘い部分と言ったらあれですけど、誰に対しても当たり障りなく接することができる…。できるというか、そういうことばっかりしてしまうのは、結構似ています。僕も自分の本心をあまり人に見せない人間なので。

――40%の違いは?

吉沢:いきなりキスはできないですね、寝てる相手に対して(笑)。

――その保健室シーンをはじめ(笑)、劇中には胸キュンシーンが満載ですが、吉沢さんは女子の“胸キュン”、理解できますか?

吉沢:まぁ、わからないですよね。理解ができないっていうより、男と女では胸キュンポイントが違うと思うんですよ。僕としては遊と光希(桜井日奈子さん演じるヒロイン)のシーンより、茗子(優希美青さん演じる光希の親友)と名村先生(竹財輝之助さん演じる遊たちが通う学校の先生)のキスシーンのほうがキュンキュンしますし。

――それは、なぜ?

吉沢:えー、めっちゃキュンキュンですよ。あの茗子、超かわいいですもん。普段大人っぽい茗子が、女の子になる瞬間というか。

――吉沢さん自身は、素直で一途な光希より、大人っぽい雰囲気の茗子タイプに惹かれますか?

吉沢:うーん、でもそこは意外とわかりやすいほうがよかったりしますけどね。なんか、気持ちを全部出してくれたほうが接しやすいし。疲れそうっちゃ疲れそうですけど(笑)。茗子みたいなタイプは、何を考えているかわからなくて不安になっちゃいそうな気がする。

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――もし彼女にするなら、これだけは譲れない条件みたいなものは何かありますか?

吉沢:ちゃんと自分を可愛く見せようと努力してる人がいいです。慣れてきて、そういう部分が適当になっちゃうとイヤかなぁ。

――吉沢さん、これだけカッコよかったら、学生時代もかなりモテたんじゃないですか?

吉沢:小学校の頃は全然モテなかったですけど、中学校で開花しましたね、僕の人生は(笑)。体育祭で応援団長をやったり、行事ごとは頑張るタイプだったので、そういうアグレッシブさがよかったんだと思います。でも高校に入った瞬間、それが一気になくなって。仲よかった友達が一人もいない学校に行っちゃったんで、人見知りというか、暗い部分が出ちゃったんですよね。モテエピソードはゼロです。

――暗い?

吉沢:基本、根暗です。一人でいるのが好きなんで。あまり人と一緒にいるのが好きじゃないんです。変な気を使っちゃうから疲れるし、マイペースな性格なので他人に合わせるみたいなことも苦手だし。でも、一人で飲んでたりすると、たまに寂しいなって思う瞬間もあるんですけど。

――一人で飲んだりするんですね。

吉沢:全然しますよ。家で、ですけど。ビール、焼酎、わりとなんでもいけます。そんなに弱くはないので。

――お休みの日も一人で過ごすことが多いんですか?

吉沢:そうですね。布団でゴロゴロして、漫画読んだり、携帯ゲームしたり、本当に家の中でできることしかしてないです。仕事以外、人と話す機会がないっていうのも、僕の暗さを作ってる原因のような気がするんですけど(笑)。

よしざわ・りょう 1994年2月1日生まれ、東京都出身。2009年、「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」で、応募者3万1514名の中から特別賞を受賞しデビュー。出演映画『猫は抱くもの』は6月23日、『BLEACH』は7月20日、『あのコの、トリコ。』は年内公開予定。

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