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「俳優とは付き合うな」鬼才アルベール・セラが女子に忠告するワケは?

エンタメ

普段、観たい映画を選ぶとき、出演する俳優やストーリーを基準にしているという人が多いと思いますが、ときには監督に興味を持ってから入るというのもオススメ。そこで今回ご紹介するのは、ついに日本で劇場初公開をはたしたこちらの方……。

ところで、若い女性が読者ということで、ちょっとアドバイスしたいことがあるんだけど、いいかな?

女性へのアドバイス、ぜひお願いします!

監督 これはとてもいい話だと思うし、アドバイスというよりは、科学的に確認されたことといってもいいかな。僕が発見したことではなくて、フランスを代表する詩人のボードレールもすでに若い人への忠告として述べていたことなんだけど、それは「俳優とは付き合うな!」ということ。なぜなら、俳優と付き合うと絶対に不幸になるからなんだ(笑)。

えっ!? 絶対ですか(笑)?

監督 そう、例外はないんじゃないかな。冗談ではなく、本気だよ! 俳優というのは虚栄心が強いので、一緒にいると幸福や喜びは得られないということなんだ。とはいえ、幸いにして世界には俳優はあまり多い職業ではないので、大きな危険ではなく、小さな危険とはいえるけど、若い男女にとって、俳優と付き合うことは、麻薬やアルコール中毒よりも暴力団の仲間になることよりも、危ないことなんじゃないかな(笑)。

だから、もし俳優のなかでもおもしろくて、まじめで、いい人がいたとしたら、その人物が世界で一番嫌っていることは俳優として自分の仕事をすること。名優マーロン・ブランドがいい例で、彼が一番嫌だったことは、俳優としてほかの俳優に囲まれていたことだったんだ。これは僕が言っていることが正しいというひとつの証拠だといえるんじゃないかな!

では、映画監督と付き合うのはどうでしょうか?

監督 そうだね、監督は違うよ(笑)! なぜなら、監督の場合は、毎日さまざまな問題に対処しているから、ノーマルといえるよね。たとえば、俳優の写真と監督の写真を並べて見たらわかると思うけど、俳優はフェイクな感じがするけれど、監督は普通に見えるでしょ?

それは、たとえば監督が俳優として映画に出演したときにも表れていて、監督が素晴らしい俳優にもなれるのは、「映画とは何か」ということをわかっているし、ニセモノの演技をするほどずる賢くもなく、自発的にイノセントになるからなんだ。それは映画監督として、世界の複雑さと戦っているからこその強さなんだと思うよ。

とはいえ、作家主義の映画を作っている監督はあまりお金がないから、付き合うのは安心できることではないかもしれないね(笑)。しかも、自由気ままな人が多いから、結婚して安定した生活をする相手としてはちょっとどうかなと思うけど……。

となると、結婚相手にいい職業は何だと思いますか?

監督 僕はジャーナリストがすごく好きだから、ジャーナリストをオススメしたいね。というのも、彼らは僕の知らない話とか、ときには公表できないできないような情報を持っているので、一緒にいておもしろいんだ。

でも、もっといいのは純粋な作家かもしれないな。彼らは本当に賢くて、知的な存在だから。ただし、作家のそばにいるというのも難しいことだよね。そういう意味では、自由人ではなくて、お金もある実業家がいいかもしれないけど、退屈なんじゃないかな……。まあ、すべてを兼ね備えている完璧な人を見つけるのは、大変なことだよね(笑)。

確かに完璧な人というのはなかなか難しいですが、監督からの忠告、しっかりと受け止めたいと思います(笑)。

話を戻しますが、何に対してもエネルギッシュな監督にとってクリエイティブの源になっているものとは?

監督 僕はこの世界をよりよいカタチで保存したいと思っているんだけど、たとえば、因習的な映画産業のシステムに対して、戦おうという気持ちがあるんだ。つまり、大量に動員できる映画ばかりを作って、人々の好みを悪いほうに変えてしまおうとしている人たちに対してだよ。なぜなら、動員のことしか考えていないのに、さもその作品の質がいいものだと観客に思わせて、操作しているように見えるからなんだ。

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