既製品+アップリケでオリジナリティを
『みんなアップリケを自分で作って付けたり、女の子だとレースを縫いつけたりして工夫してあったよ』
『家にあった生地で作ったからわざわざ買いに行かなかったな。リボンとかつけたらレトロなクマ柄なのに「かわいー」って言って使ってくれてるよ』
『シンプルな生地に好きなワッペンつけた』
既製品を購入しつつ、ワッペンをつけたり、リボンをつけたりとママの工夫がちりばめられています。ひと手間加えるだけで、ぐっとオリジナリティが増しますね。
わが家も息子が3歳で入園した際、息子の持ち物にはすべてワッペンを縫いつけました。というのも、まだひらがなが読めず、自分の名前も認識できなかったからです。文字が読めるようになるまでは「ペンギンのワッペン=自分のもの」と覚えて、自分の持ち物かどうかを見極めていました。それは、息子本人だけでなくお友達にも認知されていたようで、文字が読めない3歳児同士でも、どれが誰の持ち物であるかを判別するのに役立っていました。
用意する時間も楽しんで
手提げバッグだけでなく、上履き入れやコップ袋、お弁当袋など、入園に際して必要な「布製品」はたくさんありますよね。保育園・幼稚園によって準備する内容が違うとはいえ、種類もさまざま、数もそれなりの量を用意しなくてはなりません。裁縫が得意なママであれば楽しい時間も、苦手なママにとっては気が重く憂鬱な時間になりかねません。そんなときには、
『子どもと一緒に行って、子どもがコレ! と選んだ布で作ったよ』
というように、お子さんと一緒に布選びをしながらママのモチベーションをあげてみてはいかがでしょう。
また「手作りにこだわらなくて構いません」という園も少なくありません。既製品にアップリケをつける、購入したものでサイズを調整する、といった工夫だけでも、ママの手が加わった「特別なバッグ・袋」に仕上がりますよね。
既製品であっても手作りであっても「自分のもの」が持てることはお子さんにとって嬉しいものです。毎日元気に登園できることを願いながら、楽しく準備ができますように。
文・すずらん 編集・山内ウェンディ イラスト・ももいろななえ