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横浜夏休みはアート鑑賞がおすすめ!人気のモネ展開催中

エンタメ

現在、横浜美術館にて開催中の『モネ それからの100年』。モネが手掛けた初期から後期までの絵画作品と、モネ絵画の特質・独創性を引き継いだ、後世の作家たちの作品も展示され、両者の結びつきから、新たな魅力に迫る本展覧会をご紹介します。

今尚生き続けるモネの芸術

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印象派を代表する画家クロード・モネが、代表作「睡蓮」の制作に着手して約100年。ひたすらに風景を見つめて描き続けたモネの作品は、ゆらめく光や大気の一瞬を捉えて、躍動する曲線や響きあう色彩で、今日に至るまで私たちを魅了してきました。風景にもぐり込んでいくように対象を大きく捉えることによって、画面を超えてどこまでも続いていくように思わせる「睡蓮」。こうしたモネの絵画の特質・独創性は、現代の作家たちにも引き継がれています。

絵画の巨匠 クロード・モネ

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フランス画家 クロード・モネは、86年にも渡る人生のなかで、2500枚を超える絵画作品を描きました。
本展覧会では、モネが手掛けた初期から晩年までの絵画25点と、後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像66点を一堂に展覧し、両者の時代を超えた結びつきを浮き彫りにします。特に注目して欲しいのは、モネが視力の悪化に苦しみながらも挑んだ日本初公開となる「バラの小道の家」です。モネの闘志が感じられる薔薇の表現から、その熱い情熱を受け取れる作品です。

モネとのコラボレーション

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モネが亡くなってから約100年ほどが経ちましたが、その作風が後世代の作家に受け継がれたことから、モネが芸術の流れに大きな影響を及ぼしていることがわかります。マリリン・モンローの版画の技法を用いたシルクスクリーンで知られるアンディ・ウォーホルの「花」は、モネの「睡蓮」からインスピレーションを受け、どこまででも広がっていくような庭に咲いている花をシルクスクリーンで表現しています。一方、漫画の1コマに印刷インクのドットまで描いたロイ・リキテンスタインの「日本の橋のある睡蓮」では、輪郭線で囲まれたモティーフ以外は鏡像も用いており、まるでモネ絵画のように水面が反射している様子を捉えています。現代アーティストに至っては展覧会に合わせた新作を発表するなど、モネとの共鳴によって見出された多様な作品に触れることができます。

モネの豊かな魅力を再発見

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「印象派の巨匠」という肩書にとどまらず、そこに通底する特質を捉えなおし、時代を超えて愛されるモネの芸術。
画業の変遷をたどりながら繰り出される切り口から、モネの豊かな魅力を再発見することができます。また、本質を見極めながら昇華させていく後世の作品からは、自分の好きを見つけることの大切さが学べます。
本展覧会に寄せた内容で楽しませてくれる横浜美術館コレクション展や、モネと同時代のフランス写真を展示している写真展示室のほかにも、会期中にはギャラリートークやワークショップなど展開されています。この機会に、日本でも人気が高いモネの魅力に迫ってみてはいかがでしょうか。

photo / 新麻記子

『モネ それからの100年』

会期:2018年7月14日(土)~9月24日(月・休)
会場:横浜美術館
時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
(8月10日、17日、24日、31日、9月14日、15日、21日、22日は20:30まで)
休館日:木曜(8月16日は開館)
料金:一般1,600円 大学・高校生1,200円 中学生600円 65歳以上1,500円 ※小学生以下無料

https://monet2018yokohama.jp
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