春はみずみずしい野菜が多くなり、食べることがより一層楽しみになる季節ですよね。今回は、春に旬を迎える、美容や健康に効果的な野菜をご紹介します。
美肌効果や疲労回復効果がある野菜が多いため、何かと疲れが溜まる春は、春野菜で体の内側から対策していきましょう!
春野菜の特徴とは?
春の野菜には、苦味を感じるものが多いのが特徴的。
その苦味とは、“植物性アルカロイド”という成分。腎臓のろか機能の働きを高くし、老廃物を体外に出す働きや、新陳代謝をUPする働きがあるのだそう。ただ、食べ過ぎると下痢を起こす場合もあるため、注意してください。
そして、他の季節に比べて、春の野菜はみずみずしく、生食に向いているのも特徴的です。冬の間に溜まった疲れを、みずみずしい春野菜を食べてデトックスしましょう!
健康・美容効果◎。おすすめの春野菜まとめ
新玉ねぎ
本来、収穫された玉ねぎは、日持ちを良くするために1ヶ月ほど乾燥させます。しかし、新玉ねぎはすぐ出荷されるので、柔らかくてみずみずしいといわれています。また、玉ねぎ特有のピリッとした辛味も少ないため、サラダなど生食でいただくのに向いていますよ。
そして、玉ねぎには血流を良くする働きがあるため、体が冷えやすい人にもおすすめです。
玉ねぎに含まれる“ケルセチン”は抗酸化作用をもつため、老化の原因となる活性酸素を抑えて、血液を運ぶ役割である赤血球がダメージを受けないようにするため、血流を良くするのだそう。春や夏でも、薄着や冷房で体が冷えることがあるので、玉ねぎで体を温めましょう。
ケルセチンには、血液中のコレステロールや血糖値が上がるのを抑える働きもあるため、生活習慣病の予防にも効果が期待できますよ。
アスパラガス
細長い見た目からは想像しにくいですが、実は栄養豊富なアスパラガス。特に、穂先の部分に含まれる“アスパラギン酸”や“ルチン”が特徴的です。
アスパラギン酸はアミノ酸の一種ですが、エネルギーの代謝を高める=エネルギーを作り出すため、疲労回復効果が期待できます。
ルチンは、ビタミンPとも呼ばれ、毛細血管を丈夫にして血流を良くする働きがあります。ビタミンCが豊富な食材と一緒に摂取すると、その効果がさらに高くなることが分かっています。食後にいちごを食べたり、パプリカやブロッコリーとサラダにするなど、工夫をしてみましょう。
アスパラガスには、抗酸化作用があるビタミンC・ビタミンEや、βカロテンも含まれているので、美肌効果も期待できます。
茹でるときはカットせずにそのままの形で、熱湯で硬めにサッと短時間で茹でて、氷水ですぐに冷やしましょう。電子レンジで加熱して柔らかくするのもおすすめです。水溶性の成分であるビタミンCやルチンが溶け出しにくくなるため、アスパラガスの栄養素を余すことなく摂ることができますよ。
菜の花
菜の花には、ビタミンCやβカロテンが豊富に含まれています。ビタミンCやβカロテンは強い抗酸化作用があるため、皮膚の健康維持に役立ちます。
また、骨を丈夫に維持したり、イライラを落ち着かせる働きがあるカルシウムも多いのが特徴的です。
ビタミンCは熱に弱い性質があるため、茹でるよりも電子レンジで加熱すると良いですよ。煮浸しやスープにして、煮汁ごと食べられるメニューにするのもおすすめです。
また、βカロテンは油に溶ける性質があるため、オリーブオイルやベーコンと炒めると効率よく栄養素を摂取できます。パスタやツナマヨ和え、卵とじにしても美味しくいただけるので、試してみてくださいね。
たけのこ
たけのこは、野菜類の中ではたんぱく質が多く、カリウムや亜鉛などのミネラル類や、食物繊維を多く含んでいます。特に不溶性食物繊維であるセルロースが多く、便のカサを増して便通を良くする働きがあるため、便秘気味の人や、体内をすっきりさせたい人にはおすすめです。
たけのこに含まれる亜鉛は、動物性タンパク質と一緒に摂取すると吸収率が高くなります。亜鉛は、新陳代謝を活発にする働きがあるため、美肌・美髪効果が得られますよ。
豚肉と中華炒めにしたり、牛肉と味噌炒めにしたり、卵スープにしたり、動物性タンパク質と組み合わせて調理してみてくださいね。