リビング・ダイニング・キッチンが一体となった広いスペースがあるLDKの間取りでは、どんなふうに家具を配置したらおしゃれで居心地の良い空間を作れるのでしょう?実際に素敵な部屋作りに成功している方のインテリアを参考にしてみましょう。
1:縦長LDKの場合
LDKには縦長と横長のタイプがあります。
縦長LDKは、ベランダ側の掃き出し窓に対して縦に長いリビング・ダイニングとなった部屋。一般的にキッチンが玄関側にあり、10畳〜12畳程度の広さのものが多くなっています。
玄関側にダイニング、窓側にリビングの配置実例
キッチンとダイニング・リビングをカウンターで区切る
縦長LDKの最もオーソドックスな配置は、キッチンの近くにダイニングテーブルを置き、奥の大きな窓のほうにテレビやソファを置いてリビングにするかたち。こちらもその一例です。
味のある木材とアイアンが使われたおしゃれな家具が多いこちらの部屋。キッチンとダイニングテーブルの間には、室内に柱を立てて棚などを作れる「ディアウォール」を使い、家具と同じ素材感のカウンターを設けています。
生活感が出やすいキッチンがダイニングやリビングからは見えにくくすっきりとした印象になるので、食事したりテレビを観たりする時間もゆったりと過ごせそう。
ダイニングとリビングをラグで区切る
コンクリートが打ちっぱなしになったスタイリッシュな部屋。カウンターキッチン側のスペースと、窓側のスペースの間にフレームのような壁の出っ張りがあり、ダイニングとリビングがすでに区切られていますが、ラグを敷くことでよりメリハリが生まれています。
大きな暖色系のラグなら温かみも加わり、リラックスできる空間になりますね。
ダイニングとリビングをソファで区切る
ソファを窓と並行に配置したこの部屋では、大きめの家具が間にあることで自然とリビング・ダイニングが仕切られています。
ほかの家具のポイントカラーにもなっているグレーのソファは主張しすぎず、インテリアに溶け込んでいます。またテレビ台はホワイトで背板がないタイプなので、窓からの光を遮ることがなく、部屋全体が明るく開けた印象もキープされています。
玄関側がリビング、窓側がダイニングの配置実例
こちらの部屋は奥の窓側にダイニングテーブルを置いた、ちょっと珍しい配置。日の光が差す場所で食事ができ、リビングはほどよい明るさで落ち着けるというメリットがあります。
ラグによってダイニングとリビングが分けられていますが、壁際にソファを寄せれば視界が遮られることがなく、奥行きが感じられる空間に。
2:横長LDKの場合
横長LDKは、ベランダの掃き出し窓に対して横に長いリビング・ダイニング。1LDKタイプよりは2LDK以上、またリノベーションの部屋に多いタイプです。リビング・ダイニング・キッチンともに大きな窓から光が差し込むのがいいところ。逆に言えば、どこも同じような明るさと景観になるということでもありますが、どのように使うとよいのでしょう。
壁と並行にキッチンがある部屋の配置実例
こちらは、左の壁側にキッチンがあるタイプの部屋。キッチンから振り向くとすぐに料理が出せるので、キッチン側にダイニングテーブルを置くのが主流です。
この部屋では、縦長LDKの例にもあったように、テーブルの向こうにはラグを敷いてリビングスペースに。大きなラグがあれば、ソファがなくても脚を伸ばしてくつろげますね。
窓と並行にキッチンカウンターがある部屋の配置実例
リビングはラグでゆるく区切って窓の景色を主役に
横長LDKでは、入り口の壁側にカウンターキッチンがあるという間取りも多いです。窓からの眺めがすてきなこちらの部屋では、この景色を主役にした家具の配置がされています。
キッチンカウンターの前に当たる左側のスペースにダイニングテーブルを縦に置いて、明るい日差しのなかで食事ができるように。
右側のスペースが、ラグを敷いたリビングスペースです。ソファは壁際のテレビにではなく、外を眺められるよう窓と平行に設置。
ダイニングとリビングはラグでゆるく区切られているだけで、間に大きな家具などないので、入り口から入った瞬間に大きな窓からの眺望を見渡せる配置となっています。