デパートで販売されているブランドコスメ――いわゆる「デパコス」は、いつの時代も多くの女性を魅了しています。しかし、その一方で、価格が高かったり、ハードルが高いということから、誰もが手を伸ばしやすいとはいえない側面があります。
そのような事情もあって、SNSなどで話題を集めているプチプラコスメがあります。その名も「そっくりコスメ」。
そこで今回は、「そっくりコスメ」が"本家"とどのくらい似ているのか、美容家である筆者が徹底検証したいと思います。
本企画5回目の今回は、デパコスチーク「クリニーク チーク ポップ」(#15 パンジー ポップ/税抜3000円)とプチプラチーク「キャンメイク パウダーチークス」(#PW39 スミレパープル/税抜550円)を比較します。
(1)色や発色、質感、血色感、透明感
まずは、色や発色の仕方、血色感、透明感、質感を比較してみましょう。それぞれを腕に指で2度塗りしてみました。
画像向かって右側がクリニーク、左側がキャンメイクです。
発色について比較してみましょう。室内灯の下での仕上がりは、非常によく似ています。自然光の下での仕上がりも同様によく似ていますが、キャンメイクの方が元々濃い色であり、発色がいいことから強く発色します。
しかし、キャンメイクは見たままの色よりもピンク寄りに発色します。そのためイメージと少し異なった印象を感じる人がいるかもしれません。
一方、クリニークは、見たままの淡い紫色に発色しますが、薄づきです。そのため血色感おいては、キャンメイクの方が優っています。
ただし、肌に透明感を与える効果については、クリニークの方が優っていました。
質感は、自然光の下、室内灯の下、どちらで確認しても非常によく似ていました。
以下、☆5つを最高得点として評価しました。
【クリニーク】
発色 ☆☆☆
ツヤ感 ☆☆
血色感 ☆☆
透明感 ☆☆☆☆☆
【キャンメイク】
発色 ☆☆☆☆
ツヤ感 ☆☆
血色感 ☆☆☆
透明感 ☆☆☆
(2)モチ
次にモチを比較してみましょう。下の画像は、腕に指で2度塗りして下半分を擦った画像です。
どちらも摩擦には弱いのですが、若干キャンメイクの方が色が残ります。ただ、擦らない場合のモチは甲乙つけがたいところでした。
【クリニーク】
モチ ☆☆☆
【キャンメイク】
モチ ☆☆☆☆
(3)使用感
次に使用感について比較してみましょう。ブラシへの粉含みがいいのは、キャンメイクでした。また、最初に比較したように、キャンメイクの方が濃く発色することから、しっかりチークを入れるにはキャンメイクの方が適しています。
一方、クリニークは薄づきなので、何度もブラシで色を重ねる必要があります。しかし、そうすることでより自然な仕上がりになるという側面があります。
また、クリニークは薄づきで淡い紫であることから、肌のトーンを選ばずに使用できそうです。しかし、キャンメイクは濃く発色し、赤みが強いことから似合う肌のトーンを選びそうです。そのため多くの人に受け入れやすいのは、クリニークと言えます。
【クリニーク】
メイクのしやすさ ☆☆☆
肌との相性 ☆☆☆☆
【キャンメイク】
メイクのしやすさ ☆☆☆☆
肌との相性 ☆☆☆