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「雨が降ると頭痛が…。」意外と知らない頭痛解消のカギは「水」だった。薬剤師直伝雨の日頭痛のセルフケア

saita読者座談会から飛び出した「悩み」をピックアップする企画の第2弾は「頭痛」。第4回目も「雨の日(低気圧)頭痛」を取り上げます。前回同様に「誰でもできる」「すぐできる」筆者実証済みのオススメセルフケアとともに、おいしくて頭痛や巡りに効果的なドリンクレシピも併せてご紹介します。

雨の日(低気圧)頭痛って?

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雨の日やその前日の頭痛は「気のせい」じゃない!

頭痛持ちさんの大多数が「雨の日とその前日」「台風が来る頃」などのように「お天気が原因の頭痛」を経験しているという事実がありながら、なかなかすっきりとは解明されていない「雨の日(低気圧)頭痛」。
長い間、雨の日の体調不良は医学的には根拠のない「気のせい」の域を出ず、研究されることも少なかったようですが、最近では気圧の変化が体に多くの変化をもたらすことが次第に明らかになってきました。やがて、雨の日(低気圧)頭痛は「気象病」の1つとされ、「低気圧頭痛」「気候性頭痛」などと呼ばれるように……。前回ではまず、「体の外側からの対処法」として、気圧を感じるセンサーの役目を担う耳のマッサージや、血行を良くする足裏のツボ、むくみ対策のふくらはぎと太もものストレッチを紹介しました。

「水分の循環」が、雨の日頭痛ケアの第1の鍵!

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水分の排出には、半身浴が有効!

運動や半身浴で汗をかく

ーー前回教えていただいた「万能耳マッサージ」は雨の日だけでなく、朝の寝起きに気分のすぐれない日や、長く同じ姿勢でいた時などにリフレッシュができて快適です!今回も、雨の日頭痛のケアについて教えていただきたいのですが、既出の記事では漢方医学の考えから、これらの不調の原因を「湿気の影響で体に水分が溜まりやすくなっているから」と解説されていました。そういえば、今日も雨が降っていますが、今見てみると靴下の跡がくっきりと……。体に水が溜まりやすい、ということは、いわゆる「むくみ」が出るということですね?

既出の記事

齋藤友香理先生 以下、齋藤先生:前回は、ツボの刺激やストレッチなど、体の外側からのアプローチをご紹介しましたが、今回は体の内側からのケア、ということになりますね。雨の日は、湿気の影響で、頭・肩・胃腸などに必要以上に水分が溜まります。足のむくみは目で見てわかりやすいので、目安にしやすいですね。むくみが出ると、各所が適切に機能しづらくなり、不調が起こります。この状態を解消するために、体内から余分な水分を排出します。

ーー水分を排出するということは、まずは汗をかくことでしょうか?運動や入浴はどうでしょう?

齋藤先生:運動をする習慣がある人は、軽い運動をして汗を流すといいですね。でも体調不良で、すでにしんどい状態なら、無理に動かずに半身浴などで発汗を促します。

利水作用のあるお茶や常温の水を飲む

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利水作用のある「はとむぎ茶」は水分排出に効果的。

ーー汗をかく以外に、水分を排出するにはどんな方法がありますか?

齋藤先生:不要な水分を追い出すための新しい水分が必要ですね。まずは朝、50~100ml程度の白湯または常温の水を飲みましょう。朝の水分補給は、寝ている間に消費したものを補充する意味合いもあります。

ーーいらない水分を追い出すための新しい水分が必要なんですか!「水を飲むとまたむくんでしまう」と思い込んでいました!

齋藤先生:日ごろから小まめに少量ずつ食前食後にもお茶やお水、白湯を飲むようにしましょう。個人差はありますが、1日に6~7回トイレに行く程度の水分を摂り、水のめぐりをスムーズにしてあげることが大切です。あともう1つ大切なことは、冷たい飲み物はなるべく控えるということです。胃腸が冷えると水分代謝が低下してしまうので、常温か温かい飲み物にするよう心がけましょう。

ーー具体的にどのような飲み物がオススメですか?先生がご専門の漢方の知恵に沿ったものがあれば教えてください。

齋藤先生:水分のめぐりを良くする、という観点から「利水作用がある」はとむぎ茶やコーン茶がオススメです。少し目先の変わったものを取り入れると気分も変わって飲みやすいと思います。スーパーやドラッグストアで手に入りやすいもので、めぐりを良くするドリンクを簡単に作ることができるので、ご紹介しますね。

はとむぎ茶+黒豆茶

利水作用のある、はとむぎ茶に血や水分のめぐりを良くする黒豆茶をプラスして、むくみ対策を!
【材料】はとむぎ茶 大さじ2  黒豆茶 大さじ2  熱湯 300~400ml
【作り方】材料をティーポットに入れ、熱湯を注いで蒸らす。

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水洗いした黒豆を15分程度、皮が破れるまでフライパンで炒ると簡単に黒豆茶が作れます。
市販の炒り黒豆を使ってもOK
はとむぎ茶は手軽なティーバッグをスーパーで。

ーー香ばしさと後味の良さで、ホットでも常温でもおいしく飲めます。ノンカフェインなので、夜のくつろぎタイムにも安心。また、食事の時やボトルで持ち歩くドリンクとしても最適!黒豆茶を手作りした場合は、お茶を淹れたあとの黒豆もおいしく食べることができ、黒豆ご飯も楽しめます。

黒豆茶を手作りした場合

あんず(アプリコット)紅茶

あんず(アプリコット)には、βカロテンやミネラルが多く含まれ、冷え予防に効果的!
【材料】あんず(ドライフルーツ) 2個  ダージリンティーバッグ 1袋  熱湯 約150ml
【作り方】あんずを縦半分に切り、カップにティーバッグとともに入れ、熱湯を注ぎ1分半~2分たったら、ティーバッグを取り出す。

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そのまま食べてももちろんおいしい!

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ダイエット中のおやつの時間にも最適!めぐりをよくする、あんず紅茶。

ーー甘酸っぱいあんずのおいしさを堪能できる、至福のドリンク。朝の目覚めや、ダイエット中のおやつタイム、食後のひと時に紅茶とフルーツの甘みでリラックス。常温に冷ましてから飲むときは、少しあんずをスプーンなどでつぶして果実の風味を出しておくと冷めた紅茶の渋みをまろやかに調節できます。

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