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自粛生活なのに出費増…ゆるんだ家計をどう見直す?

節約・マネー

コロナ禍も1年以上が経過し、お金の使い方もすっかり変わってしまったのではないでしょうか。イベントや付き合いが減った分、日々の生活に潤いを持たせようと、つい高価なモノや贅沢品を買ってしまった……というお話なども耳にします。しかし、ワクチン接種も始まり、アフターコロナの光が見えてきた今だからこそ、今一度家計の見直しが必要ではないでしょうか。

コロナ禍も1年以上が経ち、お金の使い方もずいぶん変わったのではないでしょうか。日本FP協会が発表している、「くらしとお金に関する意識調査2020」によると、コロナ禍以降で増えた支出は、「食費」と「光熱・水道費」で、反対に減った支出は「衣服・美容費」と「娯楽費」ということでした。

「くらしとお金に関する意識調査2020」

慣れて緩んだ財布の紐

この結果からもわかりますが、コロナ禍では旅行やレジャー、飲み会、冠婚葬祭などのイベントが制限され、それらに関わるイベント費や服飾費、理美容代などの支出が減ったので、家計は楽になりました。一方でイベントなどがない分、ついつい日々の生活に潤いを持たせてしまいがちということですね。

慣れとは怖いもので、当初は締めていた財布の紐も、だんだんと緩くなっていませんか? 一番怖いのは、「コロナを言い訳にプチ贅沢が当たり前になり、徐々に生活のレベルが上がった」場合です。

こうなったら、もとの生活レベルに戻すのがとても大変になります。今はイベントがない分のお金を日々のプチ贅沢に充てることができているかもしれません。しかし、コロナが終息してイベントが復活したとき、生活のレベルを落とすことができるのでしょうか?

コロナ禍での生活が1年以上経過した今だからこそ、これまでの家計を見直し、アフターコロナを見据えた家計管理が必要になります。それでは、どんなことについお金を使ってしまいがちなのか、どう対処すればよいのか? お伝えしましょう。

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プチ贅沢が当たり前になっていませんか?

使い過ぎを防ぐためにも「先取貯蓄」を増やそう

収入が減っていない場合、イベント・交際費が減った分、家計は楽になっていると思います(食費や水道光熱費の増加分を加味すれば、少し楽になったくらいだとは思いますが……)。しかし、コロナ禍で外食や飲みに行けない分、おうちでプチ贅沢する機会が増え、ウーバーイーツやお弁当、総菜などの利用も増えたのではないでしょうか。

例えば、飲み会代が1万円減ったなら、5000円(頑張れたら1万円)は先取貯蓄に回しましょう。一度財布の紐を緩めるとなかなか戻りませんが、財布にお金がなければ使うことができませんので、必然的に使い過ぎを防いでくれます。

このように、必要以上に生活のレベルを上げてしまうことを防ぎつつ、確実に貯蓄を増やしていきましょう。

旬の食材を食べて応援! 食費の節約にも

食費の節約ポイントは、予算や買い物の仕方、料理の腕などです。詳しくは「外出自粛で食費が増加!非常時でもできる節約術」を参考にしてください。その他にも、膨らんだ食費を賢く節約する方法があるのでご紹介します。

外出自粛で食費が増加!非常時でもできる節約術

■食材は旬のものを
コロナ禍に限らず、免疫力を高めておくことは大切です。安くて栄養価の高い旬の食材を積極的に摂り入れてみるのも一つです。

昨年は冠婚葬祭や旅行などの機会が減り、ホテルや旅館、レストラン等での需要が減ったことで、「フードロス」が問題になりました。大切に育ててきた食材が売れずに処分されることは、生産者にとってなによりつらいことでしょう。

最近は、「フードロス」や「食べて応援」と検索すれば、一般消費者も直接生産者から購入できるサイトが数多くでてきます。こういったサイトで販売されているものの多くが、栄養価の高い旬の食材で箱売りです。

少し量は多いかもしれませんが、友人と共同購入したり、冷凍保存できたりするものなら、多少多くても問題ありません。このように旬の食材を、自分の好きなお店や生産者から買って応援するというのも、良いお金の使い方ではないでしょうか。同様に「ふるさと納税」の活用も、生産者を応援できるうえに、節税にもつながります。

■お酒はほどほどに
外食費が減っている半面、酒代は増えているという方も多いのでは? 私自身、以前は日々の晩酌代を安く抑えようと、第三のビールを買っていましたが、居酒屋などに飲みに行けず、生ビールを飲む機会が全くないので、最近は晩酌でもすっかり普通のビールを買って、飲むようになりました。

そうなると、当然酒代は増えてしまいますね。これでは困るうえ、お酒は肥満にもなりがちなので、おいしいビールは週末だけと決め、他の日はノンアルコールビールで家計も体重もスリム化を図るようにしました。

ちなみに、お酒やお菓子などの嗜好品は、あればあるほど飲んだり、食べたりしがちなので、食材と違ってまとめ買いは逆効果です。

水道光熱費の節約は一生もの! 見直し必須

ステイホームが多いので、どうしても水道光熱費は増えがちです。水や電気、ガスは毎日使うもので、毎月のランニングコストだからこそ、契約内容を見直し、使いすぎない習慣を身に付ければ、一生節約効果が続きます。節約のポイントは以下の2つになるので、必ず取り組んでください。

■契約内容の見直し
電気とガスの見直しをまだ一度もやってないという方は、ぜひ挑戦してみてください。毎月の使用明細書を手元におき、比較サイトから必要な項目を入れると、見直したときの節約効果がわかります。

電気とガスのセット割もありますが、必ずしもセットにした方が安くなるわけでもないので、シミュレーションを必ずしてください。注意点は、1年や2年の契約期間内での解約は、違約金が発生することもあるので、引越しや転勤の可能性を確認しておくことです。

■使い方の見直し
使い方の見直しについては、「ステイホームで増えた光熱費をおさえたい!3つの節約ワザ」を参考にしてください。

ステイホームで増えた光熱費をおさえたい!3つの節約ワザ

サブスクを整理しよう

自粛生活で自宅で過ごす時間が増え、「Netflix」や「U-NEXT」などの動画配信や音楽配信、漫画や雑誌の購読、食品や花が定期的に届くといった「サブスクリプション」、いわゆる「サブスク」をいくつか契約した人が多いのではないでしょうか。

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サブスクで動画を見る機会も増えたのでは?

サブスクのほとんどが「贅沢品」で、あれば便利な物や日々の生活に潤いをもたらすもの、生活の質を向上させるものです。また、利用してもしなくても毎月かかる固定費なので、その贅沢品としての固定費をいくらくらいかけられるのか考えて、いったん整理してみましょう。

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