☆安心感を取り戻す
これまで自分に優しくしてくれた人たちを思い出してみましょう。赤ん坊が大人に育つには、何もできない自分を大事にしてくれた誰かが必ずいたはずです。自分が愛された記憶・受け容れられた記憶を思い出すと、すべての人が怖いわけじゃないと思えるようになるでしょう。
☆本当の自分を人に話す
ずっと隠してきたこと、人に見せられないと思っている自分がいるのなら、あえてそれを人に話してみましょう。ただし、話す相手は信頼できる人を選びましょう。自分が思っていたのとはちがう反応を体験することで、人への恐怖感が減らせるでしょう。
☆昔のアルバムを見る
家族の怒った顔しか思い浮かばなくて、人に対して畏縮する気持ちがあるのなら、古いアルバムを見てみましょう。自分が繰り返し思い出してきた物語とはちがう写真があるかもしれません。自分に向けられた笑顔を思い出せたら、物語が書き換えられるでしょう。
☆自分から笑顔で挨拶する
ちょっと勇気がいりますが、自分から先に人に笑顔を向けてみましょう。たとえば、買い物のとき、レジの人にニコッと微笑む練習をしてみましょう。笑顔から敵意を感じる人はいません。相手からも笑顔を引き出しやすくなるでしょう。結果、恐怖心が和らぐはずです。
☆自分を肯定的に評価する
自分のいい所を探して、書き出してみましょう。たとえば、いつも100%優しくなくても、優しいところがあるなら、優しいと書いていいでしょう。そして、書き出したようないい所がある人がいたら、その人のことを自分はどう思うか考えてみましょう。それが客観的に見た自分の評価です。肯定的に評価すると、「自分も人に好かれるかも」と思いやすくなるはずです。
■まずは自分で自分を愛そう
人が怖いと感じやすい人は、自己肯定感の低い人だということがわかりました。さらに、過去に人を信用できなくなったトラウマを抱えていることも多いようですね。大塚さんのアドバイスに従って、まずは自分で自分を肯定的にとらえることからはじめてみるのがいいのかもしれません。自分の愛されてきた過去をしっかり見つめなおすのが、いいようですよ。
(文:大塚統子、構成:マイナビウーマン編集部)
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