家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。気の合うお友達にもなかなか相談しにくい「お金のこと」に悩んでいる人はいませんか? 有料相談に申し込むほどではないけど、ちょっと聞いてみたいお金の疑問に、家計簿・家計管理アドバイザーがお答えいたします。今回は、「夫からもっと節約してと言われる」というお悩みです。
夫から「もっと節約して」と言われる
今回のご相談者さんは、「夫からもっと節約してと言われる」と悩んでいるご様子です。ご相談内容を見てみましょう。
小学生の高学年と低学年の子どもが2人います。夫からは毎月決まった額を生活費としてもらい、私はおもに食費のやりくりをしています。その他の支出は必要なときに夫からもらうようにしているのですが、最近、レジャーの費用や子どもの習い事や服の費用などを請求するといい顔をされません。
自分がもっと働いて収入があればいいのですが、子ども達を送り出した後の短時間のパート社員なので、自分のものの支出で精いっぱいで、外食の費用や子どもの費用は夫に出してもらうしかないのですが、最近は「もっと貯金をしたいから節約して」と言われるようになってしまいました。
貯蓄が全くできていないのであれば節約も仕方がありませんが、夫は毎月一定の貯蓄もしているようですし、学資保険などで学費の準備もしています。これ以上節約してと言われても、正直に言ってただのケチとしか思えず、意見が合いません。
子どもにも窮屈な思いをさせることになりますし、お金に細かく、貯金にばかりにこだわる夫のやり方にイライラが募ってしまいます。
お金に関する意見が夫婦で合わない!
夫婦でお金に関する意見が合わないと、どうしてもイライラが募ってしまいますね。
今回のご相談者さんは、「夫からもっと節約してと言われる」と悩んでいるということですが、このようなときは、以下の2つのポイントについて確認してみてはいかがでしょうか。
「なぜ夫が貯蓄にこだわるのかを話し合う」
「必要な貯蓄額を再確認する」
以下、詳しく解説していきます。
なぜ夫が貯蓄にこだわるのかを話し合う
相談者さんの旦那さんは「もっと貯金したいから節約してほしい」という希望をお持ちのようです。
一方、相談者さんは「学資保険で学費の準備もしているし、毎月一定額の貯蓄もしているため、これ以上の節約は必要ないのではないか」というお考えのようです。
このように夫婦でお金の価値観に違いがある場合、まずお互いになぜそう考えるのかということを冷静に話し合い、意見をすり合わせる必要があります。
例えば、旦那さんは「お子さんの年齢から考えると、もっと貯蓄をしなければ学資保険だけでは教育費が足りない」と考えているのかもしれません。
相談者さんから見ると、「貯蓄は充分足りている」と感じているご様子ですが、お互いになぜそう思うのかという根拠について話し合ってみてはいかがでしょうか。
旦那さんからは、「あといくら必要だからいくら貯蓄が足りない」という具体的な数字を挙げていただきたいですし、相談者さんからも「将来必要な貯蓄はこれぐらいだから、今の貯蓄額で充分」という具体的な数字と根拠を挙げてみましょう。
もし、互いに具体的な数字の根拠がない状況で「もっと貯蓄しなければ」「それほど貯蓄は必要ない」と考えているのであれば、お互いに貯蓄に関し誤った認識をしているだけということも考えられます。
必要な貯蓄額を夫婦で再確認する
生涯に必要な貯蓄額というのを計算するのは、実はそれほど難しい作業ではありません。
求める生活レベルはどれくらいなのか、お子さんにどれだけの教育費をかけたいのか、老後にどれくらいの貯蓄を残したいのかなど、基本的なライフイベントをもとにしたライフプランを作成することができれば、生涯に必要な貯蓄額はある程度算出することができます。
もちろん、ライフプランにない予定外の支出はつきものですから、つど作り直しをすることは必要ですが、おおまかな方向性が定まれば、過度な節約も散財も必要ないことが分かるでしょう。
必要な貯蓄額が分かれば、相談者さんが希望するような子どもの習い事や洋服などにどれくらいまでかけても問題ないのかも把握できますので、旦那さんもしぶることなく費用を捻出してくれるようになるはずです。
また、必要な貯蓄額を夫婦で共有しているので相談者さんも必要以上に旦那さんに費用を請求することもなくなると考えられます。
お金に関してご夫婦で無駄に衝突する機会も減らすことができますので、ぜひ一度ライフプランを作成してみてはいかがでしょうか。