使うほどに風合いが増してくる革財布。長く綺麗に使うために覚えておきたい、革財布の基本的なお手入れ方法やメンテナンスの頻度についてご紹介します。お気に入りのお財布を自分の手で大切に育てていきましょう。
目次
レザー職人として日々の生活に寄り添うレザーアイテムを制作しているminne作家の「bagartigiano」さんに「革財布」のお手入れ方法について教えていただきました。
bagartigiano
「お客さまの近くでものづくり」をテーマに、素材選びから裁断、製作、検品、出荷までを一貫して行うレザー職人。
革のお手入れに必要な道具
革の種類によってお手入れ方法は異なりますが、ここでは、一般的な革のお手入れについてご紹介します。
・ブラシ
・クロス
・革用クリーム
bagartigianoさんの「ブリオクリーム」
bagartigiano: 革のお手入れには、革専用のクリームを使うことをおすすめします。中でもわたしのいちおしは「ブリオクリーム」です。
栄養補給として油分を補給したいとき、革ならではのツヤを出したいとき、ぜひ使ってみてください。お手入れの工程にあわせて、複数のクリームを使い分けるのが面倒だという方にもおすすめですよ。
自宅で簡単!革財布のメンテナンス方法とコツ
それではさっそく実践してみましょう。基本的な革のお手入れ方法は3ステップ。想像以上に簡単ですよ。
1.ホコリを取り除く
bagartigiano: まずはじめに付属のクロスやブラシで、皮革の表面についたホコリなどの汚れを落とします。特に革が折れ曲がる部分やシワの入っている部分は、ホコリがたまりやすいので、念入りに拭き取りましょう。
2.革用クリームを塗る
bagartigiano: クリームをクロスに少量取り、薄く全体に伸ばします。シミになる革もありますので、目立たない部分で試してから塗りましょう。
※表面にクリア(艶出し剤)を塗布している革についてはオイルが浸透しないのでクリームがベタベタしてホコリなどを吸着してしまい、むしろ逆効果となってしまいますので注意してください。
3.乾拭きする
bagartigiano: 仕上げに、やわらかな毛のブラシでブラッシングを行い、布で磨き込みます。
クリームはハンドクリームなどでも代用できる?
bagartigiano: 革のお手入れをするためのクリームは、ハンドクリームとほぼ同じ成分なので代用することはできますが、革にも種類がたくさんあるので、どれが使えるかの断言はできません。やはり、革専用のクリームを使っていただくのがベストです。
革のお手入れの頻度
革のお手入れを始めるべきタイミングや、適切な頻度についてもbagartigianoさんにおうかがいしてみました。
bagartigianoさんの「お財布ショルダー グリーン」
bagartigiano: 新品の革財布はオイルを含んでいるものも多いので、しばらくの間は特別なお手入れは必要ありません。使用後に革の乾燥を感じ始めたら、革用クリームを栄養補給として塗布していただくのがいいかと思います。