ぱぷりこ(恋愛コラムニスト)
「純粋な女性が好きなんだよね」「純粋な人と結婚したい」
もし婚活や恋活で出会った人がこのような理想を口にしたら、どうすればよいのでしょうか。男性が考える「純粋な女性」とは何か、なぜ「純粋な女性」を求めるのかについて、分析妖怪ぱぷりこが解説します。
■男性がイメージする「純粋な女性」とは
男性がイメージする「純粋な女性」とは、具体的にどのような人を指すのでしょうか? マイナビウーマンが22~39歳の男性にとったアンケート結果では、下記のような特徴が挙げられています。
◇男性がイメージする「純粋な女性」の特徴
☆感受性が豊か
・「以前つきあっていた子に告白したとき、うれしくて泣いていました。すごく純粋な子だなと思ってうれしかったです」(30歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「童話などに感動する」(30歳/金融・証券/専門職)
☆経験が少なめ
・「男性経験が少なくおしとやか」(34歳/学校・教育関連/事務系専門職)
・「キスするときにちょっと恥ずかしがる子」(32歳/金融・証券/専門職)
☆素直に喜ぶ
・「どんな料理にでも、『おいしい~』って言ってうれしそうに食べる子を見たとき」(31歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)
・「景色のきれいなところに連れて行くと無邪気に喜ぶ」(31歳/商社・卸/事務系専門職)
☆俺の言うことを信じやすい
・「冗談でほかの女の子をすごく褒めたら、本気で心配して落ち込んでたこと」(29歳/自動車関連/営業職)
・「軽いウソを言ったときに本当に信じちゃって、慌てて『ウソだよ』と言ったら、顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた子がいた」(31歳/小売店/事務系専門職)
☆小さいものを愛する
・「動物を見て『かわいい』と言葉が自然に出てきたとき」(32歳/医療・福祉/専門職)
・「子どもを見て『かわいいなぁ』とボソッとつぶやいた」(22歳/機械・精密機器/営業職)
◇男性が言う「純粋な女性」の正体
上記5つの「純粋な女性」像は、2パターンに分類できます。
☆1.ポジティブな感情をよく出す
「感動しやすい」「小さいものを愛する」「素直に喜ぶ」の共通点は、「ポジティブな感情をよく出す」ことです。感動して泣く、愛着を示す、喜ぶ、などはどれも「ポジティブな感情」です。このように、自分の感情を素直に出す女性は実際にいます。
ただ、このようなポジティブ感情をよく出す人は、ネガティブな感情もよく出す傾向にあります。ちょっと嫌なことがあるとすぐ不機嫌になったり、泣き出したり、怒る時は「とにかく謝って!」と激怒して聞く耳を持たなかったり。喜怒哀楽すべての感情をまんべんなくよく出します。
大人になればなるほど、空気を読んだり忖度したりして、素直に感情表現をしなくなっていくものですが、このタイプの女性は、「空気や忖度などの不純物を混ぜることなく、あるがまま”純粋”に自分の感情を発露する」人たちです。感情のコントロールをしにくい子どもを想像してみるとわかりやすいでしょう。子どもと同じように素直に感情を出すことを「純粋」と呼ぶのだとしたら、嫌なこと(おもちゃを買ってくれない、ジュースを飲ませてくれないなど)にも素直な感情を出して、ダダをこねて怒りを表明するはずです。確かに彼女たちの感情表現は魅力的ですが、一方で彼女たちに振り回されて疲れることも多々あります。
ただ、男性が考える「純粋な子」像はあくまで「喜怒哀楽」のうち「喜楽」のみにフォーカスしていて、「怒哀」については考慮していないように見えます。もし「ポジティブな感情」のみを出す人がいたら、その場合は、計算して見せ方をコントロールしている可能性が高いです。感情をコントロールできること自体は問題ではないですが、実際は計算高いため、男性が言う「純粋な子」ではありません。
☆2.経験と知識が一般より少ない
「経験が少なめ」「俺の言うことを信じやすい」の共通点は、「経験と知識が一般平均より少ない」ことです。特にアンケート結果では、「異性交友の経験が少ない」「人を信じやすくても問題ない温室で育てられてきたお嬢様」を求めている男性の心理が浮かび上がっています。
異性経験が少ない女性は実在しますが、偽物も多くいます。育ってきた環境によっては、異性の知識や経験がないことはよくあります。たとえば、幼稚園から大学まで女子校育ちの女性がリアル男性の生態を知らず交際経験も少ない、共学だが親が男女交際に厳しかった、理想が高くてお付き合いに至る人がいなかった、などです。
一方で、このようなバックグラウンドがないにもかかわらず、異性経験が少ない様子を見せるなら、「演技」である可能性が高いです。そもそも、モテる女性ほど、世間に公表している交際経験と、実際の交際経験に大幅なズレがあります。お付き合い未満の体の関係、不倫、二股などを一切カウントせず、歴代彼氏の人数に「×0.3〜0.7(端数切り捨て)」をして申告している女性も少なくありません。しかし、彼女たちのようなツワモノは、「経験がないふり」と情報統制が上手なので、男性が考える「純粋な女性」像を演じられます。
「俺の言うことを信じやすい」については、人に騙される心配がなく育ってきた温室育ちのお嬢様ならありえます。一方で、人を信じやすい環境で育ってきたバックグラウンドがない場合、こちらも「異性交友が少ない」と同様に演技の可能性が高いです。