衣替えは衣類を整理する絶好のタイミング。すでに衣替えがバッチリという方も「もしかしたら着るかも」という服がまだ一緒に入っていませんか。必ず着る服だけを残して収納することでスッキリとした使い勝手の良いクローゼットになります。気に入った服でコーディネートが楽しくなるクローゼット整理のコツをご紹介します。
1.整理はポールにかけたまま、引き出しに入れたまま行わない
整理をする際、クローゼットのポールに掛けたまま、引き出しに入ったまま着ていない服を選別していませんか。整理をする時は必ず収納スペースから全て出してから選別するようにしましょう。全部出すことで、今シーズン一度も着なかった服や、しまい込んでしまっていた服とも改めて向き合いながら判断することができるようになります。ですので、整理をする絶好のタイミングとして収納スペースから出して入れ替える衣替えの時がおすすめです。
下記の流れで行いましょう。
1.収納スペースから服を全て出します。
2.着ている服(これから必ず着る服)と着ていない服を分けることがポイント。
着ない服とは「処分する」「すぐには処分できないけど着るか着ないかわからない」といった感じです。着るかもしれない服を着る服と混ざらないようにしっかり分けることが、コーディネートも楽しめるクローゼットにつながる大きなポイントに。
3.着ると判断した服は、まずは一旦そのまま元の収納位置に、または衣替え用のケースなどに収納していきます。
2.アイテムごとに整理してもOK
整理をする際、持っている服を全部出すのは量が多いとやっぱり大変です。全部出すことができない時は今日はトップスだけ、明日はボトムスなど種類別に無理なく判断しきれる量で少しずつ進めていきましょう。もしトップスだけでも量が多くなる時は、Tシャツ・カットソー・セーターなど、さらに細かく分けながら整理を進めるのでもOKです。ポイントはTシャツなら全てのTシャツを出して「着る」「着ない」の判断をすること。持っているTシャツの全量が改めてわかると、全く着ていなかったり持っている量の多さに気づいたり、整理の判断も明確にできるようになります。
3.着るか着ないか迷ったら、着て出かけてみる
整理をする際に「もう着ないから処分する」と、サッと判断ができれば整理の時間もあまりかからずスムーズに進みますが、そういった判断はなかなか難しいと思います。
「以前は気に入ってよく着ていたけど最近はあまり着ていない…」「でもまだ着るかもしれない…」「高かったしもったいない…」。思い入れがあったものほど整理の判断も迷うと思います。そんな時はぜひ一度着て出かけてみましょう。鏡の前に立って着た姿をみるだけでも良いと思います。以前は気に入っていたのに着なくなった理由もなぜか、色々わかることも多いですよ。
また、Tシャツなどは「部屋着として着る」と判断されるケースもよくありますが、部屋着を着るタイミングや洗濯の回数などを改めてイメージしながら部屋着を全て出してみると、こんなになくてよいかもと思うことも多いです。部屋着もお気に入りの着心地のよいものをと判断しながら整理していくことで、心地よいおうち時間にもつながるのではないかと思います。
4.「着るかもしれない迷う服」は、袋に一時分けておく
クローゼットの整理収納サポートにお伺いすると、ご自身で整理をした方でも改めて一緒に整理をしていくと量が結構減ることがあります。それは、ご自身で整理した際に「着るかもしれない迷う服」をとりあえずクローゼットに戻してしまうことで、また着ている服に埋もれてしまい、結局着ていなかったということが多くあるからです。
整理する時のポイントは「着るかもしれない迷う服」は、紙袋やボックスなどを用意してクローゼットには戻さず、クローゼットの近くなど目に入りやすいところに分けておくこと。もし着たいと思う時は、分けた紙袋やボックスから出して収納スペースに戻してもOKです。
分けることで収納スペースにある服は全て着ているお気に入りの服だけになるので、きっと使い勝手のよさを実感しながらコーディネートもより楽しめるようになっていると思います。そして分けた服は期間を決めて、その間に一度も手に取らなかったらそのまま処分していくようにしましょう。
5.整理した服を家から出すために処分しやすい方法を知る
整理した際に処分すると決めたものは、なるべく早く家から出すようにすることが気持ち的にもよりスッキリにつながります。処分の方法は色々ありますが、ぜひ自分の処分しやすい方法を明確にしておくことが、早めの行動にもつながります。
処分方法の例として…
・ゴミとして出す
・資源ゴミとして出す
・リサイクルショップに持っていく
・ネット上のオークションサイトやフリマアプリを利用する
・出張買取をお願いする
・寄付する
・知り合いに譲る
フリマアプリなどを利用する際は売れるまで保管しておくスペースも必要になってきます。ぜひ暮らしの優先順位をしっかりイメージしながら自分に合う処分の方法を見つけてみてくださいね。
「整理」は暮らしの土台です。まずはどんなクローゼットにしたいかイメージを明確にしてから、要・不要の判断をすることが大切です。「身支度がラクで使いやすいクローゼット」をイメージするなら、「ラクに服選びができるくらいの量にする」など、判断基準も明確になります。これからの暮らしに合った量をぜひ意識してみていただけたらと思います。そして整理をした後に使いやすいように「収納」を検討していきましょう。収納については、下記の記事をご参考ください。
少しでも整理が楽しくスムーズにできるようになっていただけたらと思います。
photo / 伊藤美佳代
住宅収納スペシャリスト/整理収納・照明アドバイザー
伊藤美佳代
ハウスキーピング協会認定
整理収納アドバイザー2級認定講師
住宅収納スペシャリスト認定講師
インテリアコーディネーター
instagram @ito_mikayo
ブログ「笑顔あふれる住まいづくり」