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納豆好きなら知っておきたい。売り場で見るべきは「〇〇〇」の違い

グルメ
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日本の食卓に欠かせない「納豆」。独特な香りや味わいが好きだという人はもちろん、健康のために意識的に食べているという人も少なくないかと思います。

そんな納豆の健康効果や納豆菌について学べるセミナーが先日(2018年11月7日)に都内で行われ、納豆が大好きな東京バーゲンマニア編集部員も参加してきました。

発酵によって大豆の栄養パワーがアップ

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納豆の原料となる大豆は、「畑の肉」とも呼ばれるほど植物性たんぱく質を豊富に含むほか、食物繊維、カルシウム、ビタミンなども含んでおり、栄養価の高い食材として知られています。

女性たちの間では「エストロゲン」という女性ホルモンに似た働きをする「大豆イソフラボン」が摂取できるという点からも注目が集まっていますよね。

納豆は、そんな栄養豊富な大豆を煮たり、蒸したりして納豆菌をかけ、発酵させることでつくられます。この「発酵」の工程により、大豆イソフラボンが増加したり、ビタミンK2やナットウキナーゼが作り出されたりと、大豆を上回る栄養パワーを持つようになるんです。

納豆菌の種類、気にしたことありますか?

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そんな発酵の重要なカギを握るのが「納豆菌」です。土や枯草、水田、空気中などどこにでも生息しています。

納豆菌と一口に言っても、実はその種類はさまざま。種類によって味や糸の引き具合、におい、栄養成分の量などが違ってくるため、各納豆メーカーは「おいしさ」「食べやすさ」などを向上させるオリジナル納豆菌の発見と開発に力を注いでいます。

実際にいくつかの納豆商品は、納豆菌をアピールしているものもあります。

たとえば、スーパーでもおなじみのミツカンの「金のつぶ『におわなっとう』」はN64という納豆菌を使用。納豆のニオイの大きな原因である「低級分岐脂肪酸」が発生しないのだそう。また、茨城県内の複数メーカーから出ている「豆乃香」という納豆ブランドはIBARAKI ℓst-1という納豆菌を使っているのですが、これは糸引きが少ないのが特徴。海外向けに開発されたそうです。

「インフルエンザ予防効果」が期待できる納豆菌

さて、ここからはセミナーの本題。

実は最近、ある納豆菌について「インフルエンザ予防効果が期待できる」という研究結果が発表されたのです。

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それが、「おかめ納豆」でおなじみのタカノフーズが持っている「S-903 納豆菌」。

同社がマウスを使って実験したところ、このS-903納豆菌がインフルエンザウイルスの増殖を抑え、感染後にも体内の抗体生産量を高める効果があることが確認されたのだそう。

インフルエンザが特に流行するこれからの季節、一段と注目を集めそうですね。

この「S-903 納豆菌」を取り入れた商品も発売されていますが、こうした納豆菌の名前が入った納豆商品は、現状、あまり多くありません。

けれど、同じ発酵食品であるヨーグルトの売り場では、「LG21」「LB81」「PA-3」などさまざまな乳酸菌名とその健康効果を打ち出した商品が並んでおり、それぞれの特徴から商品を選んでいる人も少なくありません。今後は納豆の売り場でも健康効果をアピールする商品が増えてくるかもしれませんね。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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