30代・40代の妊娠のお悩みや疑問に医師が回答! 今回は妊娠中のテレワークやデスクワークについて。長時間座りっぱなしでいるけど、これって妊婦の健康的には大丈夫!?
Q:妊娠中に座りっぱなし。胎児に悪い影響はある?
30代&40代女性の「リアルな妊娠悩み&疑問」!
・「テレワーク可能な業種。妊婦でもあるので、現在完全テレワーク中。妊娠初期ですが、本当に1日中パソコンの前に座っています。夫が気づかってスーパーへの買い出しは行ってくれるので、たまにお昼を買いに家から2分のコンビニに行くくらいの毎日。先輩ママたちからは、『臨月には歩くように指導されたけど、それまでは動かないほうがいいって医者が言ってたよ』と言われ……。感染症も怖いので出歩かず、住居も狭めの1LDKで歩き回る場所はなく。ほとんど動かない生活ですが、最近悪阻が始まってきて、酷くなりそうな雰囲気。もしかして座りっぱなしの生活のせいで悪阻が酷いの!?」
・「もともと運動嫌いで、仕事もデスクワーク。無駄に動かなければ、子宮頸管が短くなることもなく、早産予防になりそう!と思っているけれど、実際のところどうなんでしょうか?」
医師が回答!
【ANSWER】お腹が大きくなってきたら、座りっぱなしはNG!
「座りっぱなしがよくないかどうかは、時期によります。妊娠初期(16週未満)の場合、関連性は低いでしょう。同様に、悪阻と座りっぱなしも関係はありません。ただ、この時期は少し動いたほうが気分転換になるのは確かです。同じものをずっと眺めていると、“悪阻が酷くなった”と感じる妊婦さんも多いのです」
「妊娠中期(16~28週未満)以降は座りっぱなしではなく、なるべく普通の生活をして動いたほうがよいでしょう。お腹が大きくなってくればくるほど、座りっぱなしには注意が必要です。ある程度お腹が大きくなると足がむくんできます。そうなったときに、同じ姿勢を長く続けていると、むくみが悪化する可能性があります。問題ないむくみも多いのですが、妊娠高血圧症など、母体や胎児に危険が及ぶ病気が隠れていることも。ときどき体を動かして、なるべくむくみにくい生活を心がけたいものです」
中期以降は、適度に動いたほうが妊娠時のトラブル回避にはよいようです。
取材・文/櫻木えみ