6.おにのパンツ
美玲さんの近況
出産から1年半。徐々に子どもの自我が芽生え始めて…
「息子が成長するにつれてこれまで乗っていた車が手狭になり、大きめのファミリーカーに買い替えたばかりなんです!」、と朗らかに話す美玲さん。そう、今彼女の生活は1歳半の息子さんを中心に回っている。
「毎日が戦いですよ。歩き回るようになって目が離せないし、今はベビーカーに乗りたくないブームで保育園の送り迎えもひと苦労。欲しいものやしたくないことを思い切り主張してくるし、私の顔色をうかがいながら面白がっていたずらしたりして。あまりの自我の強さとやんちゃっぷりに、“おーい!”とツッコみたくなることも多々(笑)。大変だけど楽しい、だけど大変! その繰り返しなんです。そんななかで最近変わったなと思うのは、息子に対して“自分とは違う人間なんだから、一人の人として尊重してあげたい”とポジティブに向き合えるようになったこと。1年半以上をともに過ごしてきて、だんだんお互いのことをわかるようになってきたからかもしれません」
家族といい関係を築くカギは機嫌のいい自分でいること
仕事と子育てに奮闘しながら常に美玲さんが意識していること、それが母親としての自分と同時に、一人の女性としての自分も大切にすること。
「私にとってその“砦”のひとつが、大好きなファッションやメイクにふれあえるモデルとしての時間。それから、夜息子を寝かしつけたあと韓国ドラマを見たり、夫と二人でジグソーパズルに没頭したり、味噌づくりのワークショップに参加したり、ささやかな息抜きに幸せを感じる時間も大事にしています。なにがあっても子どもが最優先ということはゆるがないけれど、お互いが心地よく過ごすためには私自身が健やかでいることがいちばん! ときには自分の機嫌を上手にとりながら、マイペースに進んでいけたらいいなって思っているんです」
「もしかなうなら、この冬は家族でドライブがてら箱根の温泉に行けたらいいな。私は息子とぱっちゃん(愛犬)のお世話があるので、運転は夫任せになりそうだけど(笑)」
撮影/赤尾昌則〈whiteSTOUT〉 ヘア&メイク/中山友恵 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/桐谷美玲 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉 撮影協力/BIOTOP TOKYO ※BAILA2021年12月号掲載