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[12/6〜12/12の運勢]12月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

俳句も郵便も

今週のかに座は、取り組んでいかなければならない、果てしない積み重ねを遠望していくような星回り。

それはまるで、「冬山やどこまで上る郵便夫」(渡辺水巴)という句のよう。木が枯れ、石も冬ざれている、まるで山水画のような山道を郵便夫が上がって行っている。届け先の家と言ったって、どこかに1軒か2軒かが点在しているくらいの程度であるのに、郵便夫はなおも山道を上りつつあるので、いったいどこまで上っていくのだろう、とやるせない心細げな作者の心持ちが伝わってくるかのようです。

いくらそういう職業とは言え、わずか1つか2つの郵便を届けるために、際限もなく淋しい山道をゆくその果てしなさに、作者は同情しているのか、それとも、どこかで自分を重ねているのか。おそらくはその両方なのでしょう。

俳句も郵便も、考えてみれば単調な行為の果てしない積み重ねの上に成り立っており、それは今のかに座の人たちにもどこかで通底するのではないでしょうか。あなたもまた、ひとつこんな郵便夫になったつもりで過ごしてみるべし。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

裏にまわる

今週のしし座は、あべこべな道行きをあえてゆくような星回り。

スペインの古都グラナダにあるアルハンブラ宮殿のことを、その土地の人たちは「アランブラ宮殿」と呼ぶのだそう。13世紀に建てられたイスラム人の王様の宮殿は、整然とした均衡美を残したまま鎮まりかえっているのですが、詩人の岸田衿子はひとりであちらこちらに出たり入ったりして迷った経験をこんな詩にしています。

「アランブラ宮の壁の/いりくんだつるくさのように
わたしは迷うことが好きだ
出口から入って入り口をさがすことも」

おそらく、真ん中の1節を言いたいがための枕言葉として、アランブラ宮のつるくさ模様は呼び出されたのでしょう。出口を「死」、入り口を「誕生」と考えれば、作者は死から逆に生のほうに進むことだってあるじゃないか、と言いたいのでしょう。または、そういう風にしか生きられない自分のあまのじゃくぶりを、どこか突き放した視点から見ているのかも。あなたも、そんな風に別世界の扉を開けていくべし。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

終わりの選択

今週のおとめ座は、きちんとみずからの意思を、選択に反映させていこうとするような星回り。

西口と東口がある駅は、日本全国に数えきれないほどありますが、「しぐるゝや駅に西口東口」(安住敦)は、それがまるで運命の分かれ道でさえあるかのように感じさせてくれます。冬の初めに降る、目まぐるしく変わる通り雨である「しぐれ」は、自然界から色を消していきますが、私たち日本人はそこに無常の心と共に美しさを見出す感覚を磨いてきました。

掲句では、そうしたしぐれのなかでさびれゆく景色に、西口と東口とを浮かばせることで、それを単なる日常風景の一部から、出会いと別れの場所へと演出してみせることに成功したのだと言えます。

「花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ」あなたもまた、いま目の前にある選択肢を真正面から見据えていきたいところです。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

余生の充実

今週のてんびん座は、自分で小屋を作ってベーシックに暮らしていくような星回り。

ここで言う「ベーシック」とは、文字通り、生きるのに最低限必要なもの、という意味。それにはまず、水と食料の確保。次に雨風をしのぎ、外敵の侵入を妨げる空間の確保。少し余裕が出てくれば、より快適な寝床を作るだろうし、実際、人間以外の動物は、生きているうちのほとんどの時間をこれらのことに費やして一生を送っていきます。

それは「金はなくても心は…」といった貧乏賛歌でもなければ、「働いたら負け」といった行き過ぎたあまのじゃくでもなく、働きたくなったら働けばいいし、ゴロゴロしたくなったらすればいい。誰にも邪魔されずに、自分のしたいことをする自由を確保するという、生き物としての“基本”へ立ち返るための試みなのだとも言えるかもしれません。

あなたもまた、自分にとっての“基本”とは何だったのか、どうしたらそこへ立ち返ることができるのか、といったことがテーマとなっていくでしょう。

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