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[12/6〜12/12の運勢]12月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

今週のさそり座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

変身と癒し

今週のさそり座は、真に必要な癒しのイメージを、自分に与えていこうとするような星回り。

「鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな」(久保田万太郎)という句は、アンコウ鍋でもつついていたのでしょう。大きな口が特徴の深海魚で、外見からするとどう見ても“食欲をそそる”とはほど遠い鮟鱇ですが、じつは捨てるところがまったくないと言われるほど、どこを食べてもおいしい魚です。

ただ、それは逆に言えば、食べている方も、自分が口にしているのが、身なのか肝なのか卵巣なのかヒレやエラなのか分からないほどに、ドロドロに煮込まれて、溶けて混ざり、一体化してしまっているということでもあります。

作者はそんな鮟鱇の身の様相に「わが身の業」を重ねつつ、激しい後悔と自責の念を訴えている訳ですが、おそらく掲句は本業である小説や戯曲では得られなかった心の癒しを、自分自身に与えていくための想念上の試みでもあったように思います。あなたも、みずからの心持ちにぴったりとハマるものを見つけてみるといいでしょう。

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今週のいて座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

揺らぎでしかありえない

今週のいて座は、モデルにしていた理想を脱ぎ捨て、<私>であることそのものを追求していこうとするような星回り。

落葉樹から落ちていく葉であれ、人間であれ、それらが個体である限り、どれだけ人為的に設けられた分類やカテゴリーに押し込めようとしても、それらはいつもそこから溢れかえっていく反乱そのもの。揺らぎでしかありえないという意味で、その存在自身が異他的であること(ハイブリット)の肯定を示しているのだと言えます。

すなわち、個体とは揺らぎであり、不純であり、偏ったものでしかありえず、幾分かは奇形的なものでしかありえず、だからこそ、世界という問いを担う実質であり得るのだと。

そしてもし、個体の実相を肯定するような倫理というものがあるとすれば、それは死の安逸さも、他者による正当化も、正義による開きなおりもありえない、たえず変化し続け、予測不可能な生成をうみだし続ける生の流れを、その過酷さとともにあらわにするものでなければならないでしょう。あなたも、きまりきった分類やモデルからたえず逸れていく自分自身を、大いに肯定していくためのベースを固めていくべし。

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今週のやぎ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

当たり前を少しずらす

今週のやぎ座は、何かが自然にそのようであることの、奇跡性に思い当っていくような星回り。

「焼芋や母にまされる友はなし」(ミュラー初子)は、共感するか、強烈に反感を持つかに分かれそうな句ですが、少なくとも焼き芋などの芋系スイーツを嫌いな女性はほとんどいないでしょう。

そういう意味では、ほっと心が温まるような穏やかな日常詠の典型のように思えるのですが、作者は太平洋戦争のさなか、スイスに夫と子を残して、京都の実家で母と息を潜めるように暮らしていたのだとか。

戦争が起きていようが、失業しようが、病気になろうが、生きてさえいればそこに日常はある。むしろ、そんなただごとではない背景が広がっている時こそ、そこに花を添えてくれる日常のちょっとしたことのありがたみや鮮烈さが増していくのです。あなたもまた、当たり前といってしまえば当たり前のことほど、改めて大切にしてみるといいでしょう。

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