カリッとホクホクなフライドポテトっておいしい!ファストフードも手軽でいいけれど、手作りしたらもっとおいしいと思いませんか?本記事では、究極のフライドポテトの作り方をご紹介します。教えてくれるのは、浅草ベルギーポテト専門店「フリッツブルージュ」のオーナーの山下さんです。
粉いらずで簡単。史上最高のおうちフライドポテトレシピ
クリスマスや年末年始のパーティーシーズンに欠かせないフライドポテト。どこでも手軽に購入できるからこそ、自分で作る機会ってあまりないですよね。しかも「買ったほうが簡単だしおいしい!」なんてことも……?
いやいや、ちゃんとしたレシピを知ればおいしく作れるはず。ということで、浅草のベルギーフリッツ(フライドポテト)専門店「Frites Bruges(フリッツブルージュ)」のオーナーであり、自身もフライドポテト職人として日々Twitterで情報を発信する山下さんに、とっておきのおうちレシピを教えてもらいました。
浅草「フリッツブルージュ」オーナー/山下さん外資系冷凍食品メーカーで勤務しながら、ベルギーを訪れた際に本場のフライドポテトに魅了される。退社後独立して、浅草にベルギーフリッツの専門店「フリッツブルージュ」を開店。ポテトマンa.k.aフライドポテト職人(@potatomanjapan)としてTwitterでも活躍中
「これまでに色々と試作したなかでも、最高傑作のレシピをお教えします。一番ミスが発生しにくく、だれが作ってもおいしく仕上がりますよ。揚げ時間は長いですが、粉をつける必要もありませんし、すべての工程が簡単!
正直言うとレシピを内緒にしてお店で出したいくらい。本場ベルギーにも飛び、日本でもあらゆるフライドポテトを食べ尽くしてきた自分も感動してしまうくらいのおいしさです……」
材料(2~3人前)
・じゃがいも(男爵)……中2~3個
・皮付きにんにく……3~4かけ
・フレッシュローズマリー……適量
・バター……50g
・塩……適量
・ブラックペッパー……適量
・オリーブオイル……適量
「香りづけのために、にんにくは皮付きのまま使いましょう。そのまま揚げると中身がホックリとした食感になり、ひとつの具材として楽しめますよ。風味があるため、揚げ油はオリーブオイルがおすすめ」
フライドポテトに適したじゃがいもとは?
「品種としては男爵がベスト。でんぷん質が多いため、ザクッとした食感に仕上がります。さらにいうと一番いいのは新じゃがで、焦げにくいのと食感がいいですね。大きさはとくに関係なく、小さいものでもまったく問題ありません。
たとえば、メジャーな品種でいうとメークインは水分が多いので調理しにくく、シナっとなりやすいのでおすすめしません。じゃがいもは品種によって糖分が違うので、時間を調整してください」
作り方
1. じゃがいもをくし切りにする
じゃがいもは皮付きのまま、くし切りで6~8等分します。
「切り方はかならずウェッジ(くし切り)で、絶対に皮は向きません。じゃがいも特有の香ばしさがより際立ちますし、揚げたときに皮と中身で違う食感を楽しめますよ。皮にはビタミンも含まれているので、栄養価的にもおすすめです」
2. 電子レンジで皮の端がめくれるくらい加熱する
切ったじゃがいもをボウルやタッパーに入れて水洗いし、耐熱皿に並べふんわりラップをかけます。このとき、皮を下にするとくっつき防止になります。
電子レンジ500Wで5分ほど、皮の端が少しめくれるまで加熱します。加熱できたらラップを外し、粗熱が取れるまで少し待ちます。
「切ってからもまた水で洗うことで、余計なでんぷんが流れ出ます。皮のめくれ具合は、サクッとした食感になるかどうかの重要な分かれ道!思ったよりめくれていても大丈夫ですよ」
3. 材料をフライパンに入れる
じゃがいもの粗熱が取れたら、着火前のフライパンに並べます。うえから、じゃがいもの7~8割の高さまでオリーブオイルを注ぎます。続いてバター、にんにく、生のローズマリーを加えます。
「オリーブオイルだけではなく、バターをいれることで風味が格段にアップ。コクも増すので省略せず、必ず入れてほしいですね」
4. 冷たい油から160℃で揚げる
3を火にかけていき、揚げ物としては低温の160℃に調整します。中火で160℃をキープしながら5~10分揚げます。
温度が上がりすぎてると感じたら、いったん火を止めるなどして調節します。
「火をつけてからは、じゃがいもをいじらないようにしてくださいね。温度計のない場合は、小さな泡がふつふつと立っている状態を目安にします」