5. 20分かけてじっくり揚げる
時間が経ち、油にローズマリーとにんにくの香りが移ったら、ようやくじゃがいもをひっくり返します。と同時に、ローズマリーとにんにくを取り出します。
具材がじゃがいもだけになったら、じっくり20分かけて黄金色になるまで揚げます。
「ローズマリーとにんにくは入れっぱなしにすると焦げてしまうので、必ず取りのぞいてください。焦げの香りがついてしまいます」
6. 熱いうちに塩こしょうをかける
綺麗な黄金色になったら、フライパンから取り出してしっかり油を切ります。フライドポテトが熱いうちに塩こしょうで味つけして完成です!
「塩は揚げ終わってすぐ、とにかく早めにかけるのが大切なポイント。フライドポテトの表面に油が浮いている揚げたてだと、味がつきやすいですよ。揚げたにんにくとローズマリーを一緒に盛りつけるとおしゃれに仕上がります」
揚がったフライドポテトの断面を確認
「皮目と中身で2層になっているのがわかるでしょうか。このくらいの状態と色合いがベストですが、お好みによって揚げ時間を伸ばしてもいいかもしれません。
逆に揚げ足りない状態で引き上げたり、強火で一気に揚げることだけは避けてくださいね。じっくりゆっくり揚げましょう」
黄金色に輝く「究極のフライドポテト」の完成!
ついにフライドポテトのプロ直伝「究極のフライドポテト」のできあがり。揚げているときから思っていましたが、今までのフライドポテトとは明らかに違う香りです。
口に入れた瞬間からわかる特別感……。外はカリっとして香ばしく、中はマッシュポテトのようになめらかでクリーミーです。最初に加熱したときにめくれた皮の部分はサックサクに揚がっていてたまりません。
じゃがいも本来の味もしっかり残っており……というよりも、じゃがいものおいしさを極限まで引き出している感じです。筆者が今までに作ったフライドポテトレシピのなかで、断トツのおいしさでした。
時間はかかるけど簡単だから、ずっと作り続けたくなる
実際に作ってみるとわかりますが、時間は少しかかっても、決してむずかしくはありません。香りのついた揚げ油は、ほかの料理に使ってもいいかもしれません。シンプルに野菜を素揚げしたり、鶏もも肉を揚げるのがおすすめ。
「フライドポテトは食感が命。このレシピは、カリッ、サクッ、ほくほく、あらゆる食感を同時に楽しめます。できれば材料や工程などを省いたりすることなく、忠実に再現してほしいですね。そうすれば、必ずおいしいフライドポテトに出会えるはずですよ」と山下さん。
初心者も料理上級者も知っておいて損はない、永久保存版のレシピになることでしょう。
取材・文/有竹亜季
取材協力