なにかと話題になる新庄剛志さんのトーク術とは?
14日放送の『千鳥のかいつまんで教えてほしいんじゃ!』(TBS系)に、“BIGBOSS”こと北海道日本ハムファイターズ監督・新庄剛志さんがゲスト出演。
新庄さんが行っているというトーク術が、専門家によって説明されました。
■なにかと話題になる新庄さん
“今、気になる世の中の疑問”を専門家が簡単に“かいつまんで”解説する同番組。今回はそのなかで、「プロ野球の監督は他にもいるのに、なんでBIGBOSSばかりが話題になるんじゃ?」という疑問があがりました。
番組によると、新庄さんが監督に就任してからネットニュースの見出しになった回数は540回(2021年11月4日〜2022年1月25日時点 ※スポーツニッポン調べ)。次に多い監督が121回と考えるとダントツの注目度です。
新庄さんも「ホントだ、オレもよく思ってた」とコメントし、本人ですら不思議に思っていることを明かしました。
■トークテクニックを使う天才
そこで今回番組では、明治大学文学部教授・齋藤孝さんが新庄さんの魅力を分析。話題になるのは「人の心に刺さるトークテクニックを使う天才だから」であり、そこには3つのトーク術があると語ります。
まず1つ目は「キャッチフレーズ術」。“BIGBOSS”や“楽しんじょう”といったオリジナルの言葉は、聞き手に違和感を与え興味を持たせる力があるとのこと。
そして2つ目は「not A but B方式」。たとえば、「ヒーローは僕じゃありません。かわいい選手たちとみんなです」といったように“AではなくB”という語り口をすることによって、本来伝えたい言葉を強調できるそうです。
■本人も意識する話し方
そして3つ目は「レトリカル・クエスチョン」。これは“答えを求めていない質問”という意味だそうで、あえて疑問系にすることで、聞き手がより共感できる効果があるとのことでした。
この分析を受け、番組MCの千鳥・大悟さんは「新庄さん、確かにその(疑問系の)しゃべり方かも…」と納得。
さらに齋藤さんが「新庄さんの言葉は短い」「だから見出しにポンポンってなる」と言うと、新庄さんも普段から心がけていると発言。「けっこう前から」短い言葉を意識していることを明かしました。
■失敗を成功に
なお、その後は大きく話題になった監督就任会見についても言及。襟の高いスーツがとくに注目をあびましたが、新庄さんによると「本当は(襟は)あんなに高くなかった」とのこと。
もともとは、仕上がりよりも4cm低めのものを注文しており、ネクタイもする予定だったそうですが、予想以上の襟の高さでネクタイが付けられなかったのだとか。
普通ならそこで直しをお願いしそうなものですが、新庄さんは「これで行ったれ」と会見を決行。結果「ウケた」ことで話題になったそうです。
これに大悟さんは「良いほうに転がるんでしょうね」とコメント。新庄さんも「いろんなモノを作って、失敗したモノを成功に持っていくセンスはある」と自信を語り、周囲からは感心の声があがりました。