整理収納アドバイザーの鈴木久美子です。私は整理収納アドバイザーとして、お客様のご自宅にご訪問し、整理収納の悩みを解決しています。そんなとき、「収納グッズは何を買ったらいいですか?」という質問がとても多いです。私たち専門家からすれば、「物の整理ができれば、収納グッズはなんでも大丈夫」とも思いますが、やはり皆さんは収納グッズ選びに悩まれているようです。今回は、そんな収納グッズ選びの基本ルールを簡単にご紹介します。
1.必ずサイズを測る
当たり前のことかも知れませんが、案外サイズを測らずに『なんとなくいけそう』と購入してしまう方が多いです。
まずは収納グッズを入れたい場所のサイズを測りましょう。
横幅、奥行、高さの計測をし、扉の金具部分などの出っ張りなどが無いかもしっかり確認して下さい。
手書きでメモを書いたり、スマホで収納スペースの写真をとり画像に寸法を入れてしまうのもおすすめです。
2.シンデレラフィットを狙いすぎない
ちょうどピッタリを狙いすぎると、ちょっとしたことでスペースに入らなかったり、出し入れがしにくくなったりしてしまいがちです。
引き出し内の仕切りなども、ちょうどフィットするとうれしいですが、なかなかピッタリなモノは見つかりません。
ピッタリでない場合は、すき間ができてしまい引き出しの開閉により収納グッズがずれてしまうことがありますが、底に耐震ジェルシートなどを取り付けると動かなくなるので解決できますよ。
少しスペースが余ってしまうともったいない、という方も多いですが、スペースは少し余っても全くOK!
スペースのゆとりは、「心のゆとり」です。その場所にピッタリフィットよりも、家の中のいろいろな場所で使いまわせるような定番アイテムを選ぶのがポイントです。
3.高い場所は取手付きケースを選ぶ
高い場所の収納には、取手付きのケースがとても役立ちます。
取手がついていると、踏み台にのらなくても手が届く範囲が増えます。そのため、取り出しにくいと思っていたスペースもケース1つでずいぶん取り出しやすくなります。
基本的なことではありますが、取手付きのケースを活用していない人はぜひ取り入れてみてください。
キッチン吊戸棚以外でも、クローゼット上の棚なども取手がついていると便利です。
4.重いモノを入れる収納グッズはキャスター付きを選ぶ
床に直に置くような重いモノを収納する場合は、キャスター付きの収納ケースが役立ちます。重さが感じられないくらい、軽い力で動かすことができますし、床に傷もつきにくいです。
元からキャスターがついていない物でも、別売りのキャスターが取り付けられるモノや、粘着テープで市販のケースにキャスターが取り付けられるモノも100円ショップなどにあります。
上の画像はニトリの定番「インボックス」です。そのままでは、キャスターがないボックスですが、別売りのキャスターをつけることができます。
5.細かすぎる分類はやめる
キレイに収納したい!と思う人ほど、細かい仕切りや引き出しなどがある収納を選びがちです。
細かい分類は一見素晴らしい収納ですが、例えば、1つの引き出しにすべての文房具が入っていると、ハサミ、ペン、テープが必要なときも、1回引き出しを開けるだけですべて取り出すことができますが、細かい分類では、ハサミの引き出し、ペン類の引き出し、テープ類の引き出し、と1つずつ3回開けて取り出す必要があります。
また、人は使うときは取り出す必要があるので、面倒でも取り出しますが、しまうときに面倒だと出しっぱなしになり、結局、収納が使えなかった…、ということがよくあります。
上の画像(お客様事例)は電池のサイズごとにピッタリの仕切りがある収納ケースですが、手持ちの電池の数と仕切りの数が合わず、結局入りきらずに電池は違うケースに入れてしまっていました。
細かすぎる仕切りは、モノの数や形が合わなくなると使えなくなってしまいがちです。