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掃除機を「強」でかけていませんか?掃除機の寿命が縮む“やってはいけない5つのこと”

掃除機は、日々の掃除に欠かせない存在。だからこそ、長く使いたいものですが、扱い方ひとつで、掃除機の寿命を縮めてしまうことも。そこで、総合家電エンジニアの本多宏行さんに、ちょっとした心がけや工夫で、掃除機を長持ちさせる方法を教わります。

教えてくれたのは……総合家電エンジニア 本多宏行さん

テックマークジャパン株式会社業務部クレームチームチーフ。家電全般、住宅設備、パソコン、車などの延長保証の修理精査業務に携わっている。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を保持。

コードレス掃除機やロボット掃除機は、バッテリーにやさしい使い方を

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コードレス掃除機やロボット掃除機の駆動源はバッテリーです。本多さんによると、採用されているバッテリーの大半は、リチウムイオン電池だそう。

「リチウムイオン電池は、ニッケル水素電池などよりも大きなエネルギー密度を持ち、掃除機など、高い放電圧が必要な電子機器には必要不可欠です。電池容量が残っている状態のまま充電を繰り返すことで電圧が低下する、メモリー効果の発生がないことも、リチウムイオン電池が重宝される理由です」と、本多さん。

では、掃除機のリチウムイオン電池をできるだけ長持ちさせるには、どんなことに気をつければよいのでしょうか。
押さえておくべき5つのポイントを、本多さんに教わりました。

1.充電しながらの使用は絶対にNG

掃除機は、スマートフォンなどと異なり、充電しながら使用することは難しいと思いますが、間違っても充電しながら使用することは御法度と認識しましょう。

2.過充電や過放電は性能低下の原因に

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過度な継ぎ足し充電は避けましょう。

また、長期保管する場合は、満充電や完全放電の状態ではなく、満充電から10%程度作動させてから保管するとよいでしょう。
電池残量表示が備わっている場合は、表示された情報から算出、備わっていない場合は使用可能時間から算出しましょう。

3.「強」で使い続けると、電池の寿命を縮めることに

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リチウムイオン電池を長持ちさせる方法については諸説ありますが、一般的に掃除機をかける際は、「標準」か「自動」にすることが推奨されています。
「強」で使い続けると、リチウムイオン電池の寿命を縮める原因となります。「強」を使う機会を減らすためには、掃除機をかける前に、粘着式シートや吸着式シートで大まかなゴミを除いておくとよいでしょう。

4.電池が切れた時、スイッチを押して再び駆動させるのは御法度

掃除中に電池が切れた時、スイッチを押すことで再び駆動することがあります。この行為は、リチウムイオン電池の寿命を著しく縮める原因となります。

5.使用後は、モーターなどが十分に冷えてから充電を

掃除機の使用後は、本体内部のモーターなどが熱を帯びています。充分に冷えてから充電を開始しましょう。

次に、電源コード式の掃除機について、解説します。

電源コード式掃除機は、電源コードの扱い方に注意

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電源コード式掃除機を使用する際は、電源コードの扱い方に注意が必要だそう。

「電源コードは、引き出すのが面倒に感じることもありますよね。でも、電源コードを正しく引き出さないと、本体内部のモーターなどが帯びている熱の影響を受けてしまいます」と、本多さんは話します。

また、電源コードだけでなく、モーターへの負担も大きくなり、故障の原因になります。
電源コードに黄色い印がある場合は、その印まで引き出して使いましょう。印がない場合は、取扱説明書にしたがって、正しく取り扱いましょう。

フィルターの目詰まりを放置しない

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「コードレス掃除機やロボット掃除機、電源コード式掃除機すべてにおいて注意したいのが、フィルターの目詰まり。これを放置して使い続けることは、絶対にやめてください」と、本多さん。

モーターへの負担がとても大きくなりますし、吸引力が低下するため、「強」で使用してしまうことにもつながります。
取扱説明書をよく読んで、正しくお手入れすることで、掃除機を長持ちさせることができます。

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