フードコーディネーター・スパイス香辛料アドバイザーの笠原知子です。もうすぐお正月。何かと忙しい年末におせち料理の用意もするのは大変ですよね。 でも、お皿に盛り付けるワンプレートおせちなら、手軽に作れます。市販品を利用したりしながら、短時間でお正月料理の支度を調えましょう。
このレシピを試すのにかかる時間
・海老のうま煮 10分
・鶏肉のごぼう巻きと野菜の煮しめ 50~60分
・紅白なます 15分
海老のうま煮(4人分)
お正月料理にはかかせない海老は、腰のまがるまでの長寿を願う縁起物。
有頭えびを使ったうま煮は、時間もかからずに出来ますし、見た目も豪華になります。
材料(4人前)
有頭えび 4尾
日本酒 大さじ4
みりん 小さじ4
薄口醤油 小さじ1/2
塩 ひとつまみ
作り方
① えびは、洗って楊枝で背わたを取り、頭の先を切って整え、しっぽの先を斜めに切る。
② 鍋に日本酒、みりん、薄口醤油、砂糖を入れて煮立ててえびを入れ、えびが「つ」の形になるように箸で押さえて形を整える。裏返して中火で汁けが少なくなるまで煮たら、皿にとって冷ます。
鶏肉のごぼう巻きと煮しめ
煮しめに入れる鶏肉とごぼうは、ひと手間かけてお正月らしく八幡巻きにしてみました。ごぼう巻きのごぼうは、煮しめと一緒に煮て、ひと手間省きます。
にんじんはお正月らしくねじり梅にし、色よく仕上げるために別に煮ましたが、一緒に煮てもOKです。
材料
鶏もも肉 1枚
ごぼう 1/2本
にんじん 7cm
こんにゃく 1枚
さやえんどう 4枚
干し椎茸 4枚
煮汁(分量はレシピ内を参照)
しいたけ・こんにゃく・ごほうを煮る
① 干し椎茸はさっと洗い、水につけて戻す(戻し汁も使うのでとっておく)。
② こんにゃくは、8mmくらいの厚さに切り、真ん中に切り込みを入れて縦に2cmくらいの切り目をいれ、切り込みに片方の端をくぐらせて手綱こんにゃくにして下茹でする。
③ ごぼうは、たわしなどでこすり洗いし、10cmくらいの長さに切り、太ければ縦に2~4等分に割って水にさらす。
④ 煮汁(だし汁200cc、椎茸の戻し汁100cc、醤油大さじ2、砂糖大さじ1、酒、みりん各大さじ1)に椎茸、こんにゃく、ごぼうを入れて10分煮たらごぼうを取り出し、椎茸とこんにゃくはさらに10分煮る(ごほうは鶏肉で巻いて使います)。
にんじんを煮る
① にんじんは、8mmくらいの厚さの輪切りにして、梅の抜き型をつかって抜く。
花びらのくぼみの外側から中に向かって切り目を入れ、右側の花びらの真ん中から切り目に向かって斜めに包丁をいれて切る。
すべての花びらを切り、梅の形にする。
② 鍋に水と人参を入れて火にかけ、下ゆでしてざるにあける。煮汁(だし汁200cc、砂糖大さじ1、塩小さじ1/4)で数分煮る。
さやえんどうを茹でる
① さやえんどうは筋をとり、塩を加えたお湯で1~2分茹でてざるにあけ、流水をかけて冷ます。
鶏肉のごぼう巻きを煮る
① 鶏肉は真ん中から左右に包丁を入れて開く。
② 煮たごぼうを入れて巻き、タコ糸で縛る。
③ フライパンに油を少量入れ(分量外)、軽く焼き色がつくまで転がしながら加熱する。脂をペーパーなどでふき、煮汁(だし汁100cc、酒50cc、醤油・みりん各大さじ2、砂糖大さじ1)を入れて蓋をし、時々返しながら煮る。煮汁が少なくなってきたら蓋をとって火を強め、煮汁が全体に絡むように転がしながら煮る。
④ 冷めてからタコ糸をはずして切る。