そもそも美味しく炊くコツは?
どんなに冷凍、解凍がうまくできても、最初においしくお米を炊くことが肝心です。
「計量」「とぐ」「浸漬」「ほぐし」......もちろんどの過程も大切ですが、秋沢さんは、中でも「浸漬」と「ほぐし」がとくに重要だと強調します。
とぎ終わり、炊飯前にお米をしっかり水に漬けることで「芯まで水を吸った米は、芯からふっくらと炊き上がり、食感と旨味が共にアップします」。
水は、お米のグラム数の1.45倍が目安です。たとえば150g(約1合)なら217ccほど。浸漬時間は水温によって変わりますが、夏場(水温25度前後)は30分、冬場(水温5度前後)は1時間が目安です。
ごはんは、ただほぐせば良いというわけではありません。重要なのは、「炊き上がったらすぐにほぐすこと」!
ほぐす理由は、お米の水分を均一にして、余分な水分を逃がすためです。
「ほぐさないでいると、余分な水分が米に逆戻りして、米がべちゃついて美味しくないご飯になってしまいます」と説明します。
釜の中のごはんを十字に切り、底の方から4分の1ずつ返しましょう。空気を含ませるイメージで優しくほぐすと、粒表面がはっきりして美味しいごはんに仕上がりますよ。
「冷凍前提で炊飯する場合も、上記に注意して同じように炊けばOKです」(秋沢さん)。
どれも今日から実践できそうなので、参考にしておいしいお米を食べてくださいね。
・秋沢毬衣さん
米マイスター。元サッカー日本代表の中田英寿さんが手掛けるオンラインストア「にほんものストア」内のサブスクサービス「農家さんのサブスク 米」で、米の選定も行っている。「農家さんのサブスク 米」では、月に1回テーマに沿って、秋沢さん厳選の2種類のお米を食べ比べできるセットが届く。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。