シンプルな暮らしをはじめて約10年。途中からその暮らしに拍車がかかってミニマムな暮らしを送っているのは約5年。今回はその間、私が実際に手放しても困らなかったものの軸をあげています。むしろ手放すことによって、心地よい毎日を過ごすことができます。少しでも身軽な毎日を過ごすためのヒントをご紹介します。
1.一年以上手に取らなかったもの
まず一つは、一年以上手に取らなかったものは、手放してもいいものです。例えばクローゼットの奥にしまったままになっている流行りで買ったワンピース、キッチンの棚の奥底で来ない出番をいつまでも待っているホームベーカリー。
数回使ったけど、飽きて忘れられてしまっているものが手放せない理由はなんでしょうか?
人は対価を払い手にしたものに関しては「元を取ってやろう」という気が少なからずあり、まだ使えるものやあまり使っていないものを手放すことに、つい躊躇してしまいがちです。
ですが、そんな物達もきちんと使ってくれる人の元へ行く方が幸せではないでしょうか。
まだ使えるなら、使ってくれる人へバトンを渡しましょう。
2.他人軸で買ったもの
見栄や流行り、付き合いなどの他人軸で購入してしまったものも早々に断捨離の候補に挙げて良いと思います。
他人からの目線で選んだものは結局のところ自分ではあまり気に入ってないことが多いのではないでしょうか。そういうものは、いずれ手に取らなくなり真っ先に不要品のレッテルを貼ることになるのです。
友達などからもらうおみやげ物もこの他人軸で手に入れたものの部類に入ります。「私のために買ってくれたから」とついつい捨てられずに残してしまいますが、埃を被って部屋の片隅に置かれるぐらいなら、くれた友達もいい気はしませんから、潔く手放しましょう。
逆に自分が相手にお土産を渡すときには、相手の負担にならないような物を選ぶように心がけたいですね。
私はミニマリストを公言しているので、周りの人達は「使えば消えてなくなるもの」を基準にお土産を選ぶようにしてくれています。有り難い限りです。
3.忘れていたもの
棚やクローゼットの片付けをしていて、「そういえばこんなものもあったな」と思うことが時々あるのではないでしょうか。忘れてはいたけど、使えるから置いておこうとすると、また忘れてしまう。だって元々忘れるようなものはあなたにとって必要のないものなのですから。
勢いやノリで買ったもの、特に旅行先などで購入したものは帰宅後の片付けやなんやで、開封すら忘れてしまうパターンが多いです。
買い物は落ち着いてゆっくり出来るときにして、忘れるような物は買わないようにしたいですね。
4.複数ある同じ用途の物
複数ある用途が同じものも、手放していいものです。家の中で家族全員がよく使い、そして数の多いもののひとつに文具類が挙げられます。ペンやハサミは家のどこでも使う可能性があり、またコンビニやスーパーなど、どこででも売っていることからつい安易に買いがちです。また100均などでもお洒落で機能的な文具がたくさん売っており、どうせ使うからと増やしてはいないでしょうか?
確かに家族全員が使いますが、ペンのインクも使いきるまでにはかなりの時間がかかりますし、ハサミも一家に3個(キッチン、リビング、個室に一個ずつ)もあれば充分です。
使うからではなく、一定の期間で使いきれるかを判断基準に考えてもう一度整理をしてみるとよいと思います。文具類は新品であれば寄付を募っている団体も多いので調べて寄付するという手もあります。
出来るだけ罪悪感の少なくなるような手放し方を考えると断捨離が進みますよ。
5.いつか使うかもしれない物
資格の本やダイエットグッズ、自分磨きのモチベーションを上げるために使っていないこれらの物をいつまでも持っているのなら、今すぐ手放した方がよいでしょう。
モチベーションが上がるどころか、むしろ何も出来ていない罪悪感が湧いてくるのではないでしょうか。
自分磨きは物がなくても出来ます。資格は学校に通えばいいし、ダイエットしたいならジムに行けばいい。行動ができない人は、いつまで経ってもそのアイテムを活用することは出来ないのではないでしょうか。
最大の基準は「今」使っているか
この「今」とは、一年以内を基準にするとわかりやすいかと思います。
一年間一度も手に取らなかったり、一年間で使いきれなかった物は、数を減らしたり手放すと決め、それを数年繰り返していけばその家の適正数が見つかると思います。
適正数が見つかれば、もうそれ以上増やすことをやめれば部屋は必然的にスッキリしてくると思います。
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厳選したものとの暮らしを投稿しているInstagramが人気のミニマリスト。空間も思考もシンプルにする心がけや小さな習慣なども自らの丁寧な言葉で綴られていて、心に響きます。