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夏の取り寄せ・京都土産にもおすすめ!老舗が作る美しすぎるぷるぷる和菓子

ときめくモノには理由がある。Sheage編集部が毎月、今心ときめくモノをpickup!今月は「透けて見えるアートな世界!キラキラ透明和菓子」をテーマに、透明な中にアートを感じる和菓子をご紹介。第三弾は、満天の星空を閉じ込めたよう。京都・亀屋清永の棹菓子「星づく夜」です。

老舗が作る、月と星が輝く夜を表したお菓子

photo:Sheage編集部
photo:Sheage編集部

夏にうれしい、つるんとした喉越しのお菓子。特に和菓子には、透明感が美しく風情のあるものがたくさん登場します。その中で今回Sheage編集部が出会い心惹かれたのが、「星づく夜」。京都で400年以上続く京菓子の老舗「亀屋清永」が夏季限定で作る、月と星が輝く夜空を閉じ込めたかのようなお菓子です。

絵本などの装丁にもなりそうな、ロマンチックな雰囲気。透明感のある色に星と月が浮かび上がり、海や湖の水面に夜空が映し出されているかのようにも見え、さまざまな想像を膨らませてくれます。

透明とブルーの層に、月と星を一つひとつ浮かべて

photo:Sheage編集部
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このお菓子は、寒天に砂糖や水あめを加えて固めて作られる「錦玉羹(きんぎょくかん)」、別名「琥珀羹(こはくかん)」でできています。

亀屋清永では、岐阜県恵那地方で天草のみを原料として丁寧に作られている糸寒天を使用し、その高い透明度を活かした層と、明るいブルーの層の二層に。
その中に、羊羹でできた黄色い三日月と、柔らかな口あたりの淡雪羹(あわゆきかん)で作られた白い星を、職人が一つひとつ手作業で配置しています。錦玉羹を作るところから、完成までに2~3日の時間がかかるそうです。

細かな手仕事により作り上げられたお菓子は、横から見ると、ぷかぷかと雲や雪が浮かんでいるよう。光の当たり具合や見る角度により、さまざまな表情を見せてくれます。

この錦玉羹が、プールや水槽のような、そんな涼しげな印象を感じますね。

満天の星空を思わせる繊細な表情がノスタルジック

photo:Sheage編集部
photo:Sheage編集部

さらに表面もよく見てみると、キラキラと細かく輝く粉のようなものが。実は金箔と銀箔を散りばめてあり、はるか彼方で星が輝いているような繊細な光が発せられているのです。

これを目にした筆者には、幼い頃の夏休みに家族で旅行した山で見上げた夜空の思い出が蘇ってきました。外に出て見上げると、満天の星とはこのことか!というぐらい、濃紺の空一面に星が瞬いていたのです。

実はこのお菓子も、旅先の沖縄で目にした星空の美しさを表現したいと生み出されたものなのだそう。そう聞くと、明るい色合いに南国らしさが感じられますね。
このお菓子を見れば、多くの人が同じようにいつかの夜の大切な記憶を思い浮かべるのではないかと思います。

パッションフルーツやレモンが香る、夏らしい味わい

photo:Sheage編集部
photo:Sheage編集部

パッションフルーツで作られるリキュール・パッソアと、生のレモンを絞ったという錦玉羹は、サイダーのような甘みにほんのり果物の風味を感じる爽やかな味わい。淡雪羹のふわりとした食感もポイントです。
おすすめなのは冷やして食べること。キュッと引き締まった冷たい錦玉羹は、まさに夏のお茶やデザートにうれしいひんやり和スイーツになります。

贈り物にもうれしい、星が輝くパッケージ

photo:Sheage編集部
photo:Sheage編集部

星づく夜には、お土産やちょっとした贈り物にしやすい半分の小サイズと、1本分の中サイズがあります。輝く星が描かれた素敵なパッケージは、開ける前から涼やかな気分にさせてくれますね。8月までの限定品ですが、その間に京都に行くことはないという方は、オンラインショップで小サイズを購入することができます。

星づく夜(小)
小 1,026円(税込)
中 1,512円(税込)
販売期間:6~8月

400年の歴史を受け継ぐ京菓子の老舗「亀屋清永」

photo:亀屋清永
photo:亀屋清永

星づく夜を作るのは、京都の八坂神社の向かいに本店を構える「亀屋清永」。元和3年(1617年)に創業したと伝わる、なんと400年以上も続く老舗です。

そんな歴史あるお店だからこその伝統的なお菓子が多数。例えば代表的銘菓の「清浄歓喜団」は、奈良時代に遣唐使によって伝えられて京菓子の元になったというお菓子「唐果物(からくだもの)」のひとつです。ほかにも宮廷の御用菓子や神社仏閣へお供えするお菓子なども作り続けてきたそう。

photo:亀屋清永
photo:亀屋清永

一方で、温故知新の言葉を胸に、新しいお菓子も生み出しています。今回の星づく夜のように夏らしい透明感のある寒天菓子や、ゴッホの果樹園シリーズの作品からインスピレーションを受けた400周年を記念した羊羹「翔 SHOU」などがその例です。

本店のほかに高島屋や伊勢丹にも店舗があり、三十三間堂の売店などでも取り扱いがあります。京都に立ち寄ったときのお土産はもちろん、おいしい和菓子を食べたいと思ったら、お取り寄せしてみてはいかがでしょうか?和菓子の名所京都で長く愛されるお店のお菓子は、幸せなひとときを与えてくれること間違いなしです。

年間1000ブランド以上を取り上げるSheage編集部が毎月「心ときめくビジュアルのもの」を選ぶ「#Sheage編集部セレクション 」。
今月は「透けて見えるアートな世界!キラキラ透明和菓子」をテーマに、アートを感じる和菓子たちをセレクト。
次の記事も楽しみにしていてくださいね!

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