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教えて! お金のコト
年々暑さが厳しくなっている日本の夏。エアコンの使用や料金の値上げで、電気代が心配になっている人も多いはず。今回は、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美先生が、すぐできる電気代の節約方法を紹介します。
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<お悩み内容>毎年高くなっている電気代を節約する方法を教えて
夏になると電気代の支払いが大きな負担です。使い方は変わっていないのに、電気代がどんどん高くなっているような気がしています。お給料は増えていないので大変です。どうすれば電気代を節約できるのか教えてください。
(メーカー勤務・30歳)
【PROFILE】
とても暑がりなので、夏の休日は一日中エアコンをつけっぱなしにして、テレビやYouTubeを見ている。電気代の明細を見るのがちょっと怖い……。
<アドバイス>エアコンは扇風機と併用し、フィルターをこまめに掃除して
夏に家計を圧迫する支出の一つが電気代です。2022年は、原油・液化天然ガス(LNG)価格の上昇、円安などの要因が重なり、発電コストが上昇しているため、電気代の高騰は避けられないようです。どうすれば電気代を節約できるのか、今回は簡単にできる節約テクニックを紹介します。たとえばエアコンの場合、少し高めの温度設定でも扇風機と併用したり、フィルターの掃除をこまめにすることで冷房効果は確実にアップします。また、トイレの便座や炊飯器の保温をやめるといった些細なことでも、習慣化するだけで効果はあります。服装は涼しいものに変えるなど、できるところから始めてみませんか。
値上げに負けない! 真夏の“電気代”節約術
夏を迎え、気になるのは電気代。値上げに負けない電気代の節約術を紹介します。
Lesson 1:そもそもなぜ電気代は高くなっているの?
電気のもととなる原油やLNG価格の上昇などで電気代が高騰
アフターコロナを見据え、中国などの経済活動が活発化していることでエネルギー需要が回復、加えてロシアのウクライナ侵攻により、火力発電に使う原油や液化天然ガス(LNG)の価格が上昇、そして円安によるこれらの調達価格のコスト増加も関連しています。
□エネルギー需要の増加
□ウクライナ侵攻による資源価格上昇
□円安による調達コストの増加
Lesson 2:すぐできる! “電気代”節約テクをCheck!
電気代を節約するために具体的にどうすればいいのか、簡単にできる節約テクニックを紹介!
□冷房時の室温は28℃が目安
そのときの気温や体の状況に応じてですが、冷房を強くしすぎるのはNG。エアコン使用時の室温は28℃を目安に、自動運転や省エネモードに設定しましょう。
□室外機の近くに物を置かない
室外機は直射日光があたらない場所に設置して、近くに物を置いたりせず風通しをよくしておいて。室外機が高温になったり、空気の流れが悪くなると、冷房効果が下がることがあります。
□1日1時間使用時間を減らす
暑いとどうしても長時間使用しがちなエアコン。タイミングをみて、少しでいいので使用時間を減らすことをおすすめします。1日1時間減らすだけでも、電気代の節約効果はあります。
□フィルターの掃除はこまめに
エアコンのフィルターが汚れていると冷房効率が落ちてしまいます。また、汚れたフィルターを通した風は健康的にもNG。月2回程度こまめに掃除をしましょう。
□扇風機などを一緒に使うと◎
エアコンのルーバーで風を上向きに調節。扇風機やサーキュレーターを併用すると、床にたまりがちな冷たい空気を攪拌することができます。空気を循環させると冷却効果がアップ。
□冷蔵庫は壁から離して設置する
冷蔵庫のサイドは壁から1cm程度離すなど、適切な間隔を開けて設置して。隙間がないと、熱を逃がすことが難しくなり、冷蔵効率を妨げてしまうことも。
□ムダな開閉はやめて開けている時間は短く
扉を開けている時間を減らすために、冷蔵庫の中も整理整頓をしましょう。よく使う食材や調味料を取り出しやすい位置に置くなど工夫して。
□熱いものは冷ましてから入れる
熱いものは冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。熱いものを入れると、冷蔵庫内の温度が上がり、冷やすのに余分なエネルギーがかかります。
□冷凍庫には隙間なく入れる
冷凍庫には、隙間なくものを入れるようにしましょう。凍った食品が保冷しあうので、ドア開閉時の温度上昇を抑えることができます。
□暖房便座の電源を切りふたは閉める
夏は暖房便座のスイッチを切りましょう。冬も、トイレを使っていないときは暖房便座のふたを閉めて放熱を防ぐと◎。習慣づけるようにしましょう。
□洗浄温水の温度は低く設定する
温水洗浄便座の洗浄温水の温度は低めに設定しましょう。慣れてしまえば、夏は低くても大丈夫かも。これだけでも省エネにつながります。
□長寿命のLED照明と交換する
自宅で過ごす時間が増えた人は、照明をLED照明に交換してみては。交換までの寿命が長くなり、頻繁にオンオフを繰り返しても寿命に影響しません。
□長時間保温をやめプラグを抜く
炊飯器の長時間保温はやめて必要な分だけ炊くようにしましょう。まとめて炊いて冷凍保存するのもおすすめ。使わないときはプラグを抜くことも忘れずに。
□テレビ画面の明るさを抑える
テレビの画面は明るいほど多くの電力を使うので、明るすぎないように設定しましょう。また、1日1時間でもテレビをつけている時間を減らすことも検討しましょう。
□野菜はゆでずに電子レンジを活用
野菜はゆでるよりも、電子レンジを使用したほうが光熱費を抑えられます。忙しいときの時短にもなるし、野菜に含まれるビタミンCなどの栄養素も逃がさないので一挙両得です。