築40年以上の温かみある住まいに、仕事を通じて出逢われた魅力的な作品とともに暮らされているhakuさん。お部屋の雰囲気を大切にしながら、自身にとっても居心地の良いお部屋を作るための工夫についてお話を伺ってきました。
古くて温かみのある住まいに馴染むインテリア
広さと古さの丁度良さから現在の住まいを選ばれたと話すhakuさん。キッチンやユニットバスを中心に洋室二部屋が両サイドに設けられた間取りは、どちらも大きな窓からたくさんの光が入り込む明るい住まいになっています。
「住まいを初めて訪れた時に、玄関入ってキッチンに繋がる廊下の雰囲気がすごく良かったんです。壁も茶色で落ち着きのある古さに惹かれました」
廊下はディスプレイのスペースとしても活用、書籍や美術作品が並んでいます。
「住み初めの頃は何も置いていなかったのですが、暮らしの中で書籍が増えていくのと合わせて、廊下スペースを有効に使おうと考えるようになりました」
「日も当たらないので本が日焼けせず、保管する上でもよい環境でしたね。ちょっとしたギャラリーのような感覚で、ときどき展示替えをして楽しんでいます」
たくさんの書籍は廊下やメインの寝室スペース以外に、リビングスペースにもオブジェのように収納されていました。お部屋の一角に置かれたイタリア製の縦長の本棚はお店で一目惚れして、10年以上使われている思い入れのあるインテリアなのだそう。
「当時の自分にとっては高価な買い物でしたが、一生付き合っていける本棚だと思い、清水の舞台から飛び降りました。本が美しく収納でき、部屋のアクセントになるのでとても気に入っています」
書籍と同様に美術作品も住まいの中にたくさん飾られています。
「仕事柄、作家さんとお会いする機会が多く、お話を聞くと作品が欲しくなってしまうんですよね」
「仕事を通して作家さんと出会っては、⾃分にも⼿が届きそうな魅⼒的な作品を家に迎え⼊れています」
広いお住まいの中で、書籍や美術作品は至るところで目にしますが、住まいに迎え入れるものは、そういった作品に限らずどれもご自身と向き合って選ばれたものばかり。
「どんなに他の人が使っていたり、安くて条件が合ったりしても、自分自身がときめかないものは買わないように心がけています。最初にそれを見たときや手にしたときの気持ちを大事にしていますね」
「そのため購入は基本、ネットで情報を集めてお店で購入することが多いです。写真で見て良いと思っても実物を⾒て違和感を覚えることもありますし、また店舗で作家さんのお話や作品のバックグラウンドを伺うとより愛着も湧くので、そういった意味でも実際に触れてみることを大切にしています」
好きなものに囲まれたワークスペース
寝室奥に設けられたワークスペースはコロナ前まで、簡易のテーブルと椅子が置かれた荷物置き場だった空間。在宅での仕事が増え、改めて仕事もしやすい空間になるよう見直されたのだそう。