「毛穴が開く」「毛穴が閉じる」とよく聞きますが、実は毛穴には閉じたり開いたりする機能がないことはご存じですか?しかし、毛穴が目立たない人や目立つ人がいるのは事実ですよね。
今回は毛穴の開きについてのメカニズムと、正しい毛穴ケアの方法についてお伝えします。
毛穴が開いているように見える原因
「そもそも毛穴の数が人より多いのかも」と悩む方も多いのですが、毛穴は毛が生える箇所にある小さい穴のことをいうので、人によって数が違うわけではありません。
では、なぜ人により毛穴が多く感じたり、開いているように見えるのかというと、皮脂の分泌量が大きな原因の一つです。
毛穴は汗や皮脂の分泌をする排泄器官ですが、食生活の乱れや間違ったスキンケア、環境の変化により汗や皮脂が多く分泌されることがあります。
皮脂が多く分泌されると、毛穴が押し広げられて酸化し、開いて見える状態になります。
対策としては、毛穴を閉じることではなく、皮脂の分泌量を正常にする必要があるのです。
毛穴を冷やしたら閉じると言われる原因
肌を冷やすことで毛穴が小さくなると聞き、実践した人も多いはず。
冷たいスプーンを毛穴の気になるところに押し当てたり、冷たい化粧水でパッティングをしてみたりと、毛穴を閉じるために試してみたとしても刺激となり、肌を傷めてしまうこともあります。
実際は、冷たい温度に皮膚が収縮し、一時的に毛穴が閉じるように見える生理反応なので、肌への刺激となることは避けるようにしましょう。
肌が通常の温度を取り戻せば、毛穴も元の状態に戻るので、毛穴が閉じ続けることは無いと言えます。
毛穴の皮脂分泌を整える方法
毛穴が開いて見えてしまう原因は、皮脂の過剰分泌が原因です。皮脂が多く出ることで肌表面で酸化し、毛穴は押し広げられてしまいます。
よって、皮脂分泌を整える方法は以下2つがポイント。
・油分の多い食事を摂りすぎない
・肌に合ったスキンケアを行う
それぞれ解説していきます。
油分の多い食事を摂りすぎない
揚げ物やファストフード、甘いお菓子やスナック菓子など、油分が多い食べ物が好きな人は多いはず。しかし、食べすぎてしまうと皮脂分泌が増えて、毛穴の開きに直結してしまいます。
「乾燥肌だから油分が増えた方がよさそう」
と思っている方も注意が必要です。
肌の水分と油分のバランスが崩れるため、油分が肌表面に増えたように感じても、インナードライ肌(内部乾燥肌)になっている可能性があります。
肌内部が乾燥し、肌表面に油分が多いと、くすみやシミに繋るだけでなく、さまざまな肌トラブルの原因となるので注意しましょう。
肌に合ったスキンケアを行う
皮脂分泌が増えてしまう原因として、スキンケア方法が合っていない場合もあります。
スキンケアをしていても肌が乾燥した状態だと、肌の水分を補おうと油分が多く出てしまいます。その結果、スキンケアをしているにもかかわらず、毛穴が開いているように感じてしまいます。
基本的なスキンケアとして、化粧水で水分を与え乳液で油分の蓋をするケアは毎日欠かさず行いましょう。
毛穴が目立たないスキンケアとは?
基本的なスキンケアの他に、毛穴が目立たないケアをするためのポイントは2つ。
・肌を柔らかくして水分の保持ができる肌状態にする
・水分を与えられるスキンケアを行う
これらを満たす簡単な方法として、シートマスクの使用をおすすめします。