今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
書をすて靴をぬごう
今週のさそり座は、当たり前の、息苦しい意味連関からいったん解き放たれていこうとするような星回り。
最近、ネットではAIによる自動イラスト生成サービスの話題で賑わっていますが、たとえば「あの世っぽい風景」などは、本物にどの程度近いのかを確かめようのない類いというのが出てきてしまう訳です。
「あの世っぽい風景」には2つの典型的なパターンというものがあって、ひとつはどこか神秘性を感じさせるもの。もうひとつが、それとは真逆の、異様に鮮明でシャープに映る光景です。おそらく、あの世というのがこの世の人間であることから解き放たれなければ決して見えてこない世界としてあるからなのでしょう。
あなたもまた、どこかで自身の内なる風景が、つかの間の「あの世」へと変貌していくことがあるかも知れません。
今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
“逃げ場のなさ”の解消
今週のいて座は、真摯で純粋な関わりあいにこそ重きを置いていこうとするような星回り。
『客われをじつと見る猫秋の宵』(八木絵馬)という句のごとし。
オンライン上のコミュニケーションやSNSの発達を通じて「見られる」ことは、ますます値踏みや消費に直結し、暴力性を伴うようになりましたが、掲句の猫に向けられたまなざしにはきっと、見られることにつきものの傷つきや、自分の価値が目減りするような嫌な感じがまるでなかったのではないでしょうか。
あなたもまた、日ごろから交わしているまなざしの応酬において、いかに暴力性から遠ざかっていけるかがテーマとなっていきそうです。
今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ありうべき未来に戻るために
今週のやぎ座は、ピンとくる道具をきちんと選んで、自分を未来へと引き出し、のびやかに打ち出していこうとするような星回り。
日ごろからここぞという重要な目標や指針を掲げるときには、半紙に墨で書いてみることをおすすめしていますが、その際にもっとも鍵となるのは筆、墨、硯などの道具選びです。
特に筆に関しては、おなかや腰に“響く”もの、自然にスッと背筋が伸びるものを選んでいくこと。要は手先だけでなく、身体とつながって、ますます全身をのびやかにしてくれるような感じがするかどうかがポイントなる訳です。
あなたもまた、自分なりの美学や流儀をていねいに見つめ直してみるべし。