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礼節の心が込められた、季節ごとの味が楽しめる「銀のぶどう」の「衣しゃ」/人気店の定番スイーツ vol.4

グルメ

「銀のぶどう」の店舗は、東京都内を中心に、大阪や名古屋の百貨店内にもあります。ブランドを運営する「株式会社グレープストーン」は、1978年に東京・阿佐ヶ谷に創業以来、「ぶどうの木」「鎌倉五郎本店」「東京ばな奈」「ねんりん家」「シュガーバターの木」など、多くのお菓子のブランドを起ち上げてきました。「銀のぶどう」が誕生したのは1985年。私も、母に連れられてお店に行くと、どこか「和」の要素を感じさせるこの店ならではの洋菓子に魅せられていたものです。

長年愛される「定番」スイーツをご紹介する連載、第四回は、これから春に向けたギフトシーズンにもぴったりの「銀のぶどう」の「衣しゃ(きぬしゃ)」です。

人気ブランドのロングセラー焼き菓子

「銀のぶどう」の店舗は、東京都内を中心に、大阪や名古屋の百貨店内にもあります。ブランドを運営する「株式会社グレープストーン」は、1978年に東京・阿佐ヶ谷に創業以来、「ぶどうの木」「鎌倉五郎本店」「東京ばな奈」「ねんりん家」「シュガーバターの木」など、多くのお菓子のブランドを起ち上げてきました。「銀のぶどう」が誕生したのは1985年。私も、母に連れられてお店に行くと、どこか「和」の要素を感じさせるこの店ならではの洋菓子に魅せられていたものです。

こちらで「衣しゃ」の販売が始まったのは、2002年10月。次々に新商品が登場する百貨店のお菓子ブランドの中でも、ロングセラーの人気商品です。

「衣しゃ」の形の秘密とは?

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「衣しゃ」の“しゃ”は、フランス語で「猫の舌」の意味を持つ「ラング・ド・シャ」という生地の名前から。厚みを感じさせずに、薄くて壊れやすい生地の繊細なシャリシャリ食感を味わえるよう、程よい隙間を空けて、ゆるやかにたたんでいるのがポイントです。そのヒントになったのは、日本で受け継がれてきた「丁寧にたたむ」という礼節だったそう。また、隙間があることで、焼き込まれたバターの香りを含む空気がそこにとどまり、衣が口の中ではらりとほどけた瞬間、バターの風味がより鮮やかに広がるのです。

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ラング・ド・シャの生地は、焼く前は軟らかすぎ、焼いた後はすぐに硬くなるため、このような複雑な形に変えるのは困難なこと。これを実現したのが、特許も取っているという、世界初の「プリエ製法」。“プリエ”は、折りたたむという意味のフランス語。「銀のぶどう」の工場には、まだ生地が熱く柔らかなうち、窯出しからわずか数秒の間に、一瞬で4層に折りたたむという、「衣しゃ」のための専用マシンがあるのだそうです。見てみたい!

季節ごとに様々な味が登場

「衣替え」という言葉のように、「衣しゃ」にも、定番の「生成り」以外に、季節ごとの様々な味があります。春には、満開の桜をイメージした「さくらの衣しゃ」。秋には紅葉の景色をイメージしたメープル香る「楓の衣しゃ」など。12月下旬から4月上旬までは、「さくらの衣しゃ」と「ホワイトショコラがけ衣しゃ」が登場します。

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「生成り」との詰め合わせは、色彩も紅白で華やかな雰囲気です。「さくらの衣しゃ」には、桜葉パウダーが入っていて、口に含むと、ほんのりと、あの桜餅のようなどこか懐かしい香りが漂います。「ホワイトショコラがけ」は、全面覆われているのではなく、ホワイトチョコレートが上からかかり、下側は生成りのままなので、味わいや食感の対比も楽しめます。

春には桜茶、夏には新茶やダージリン、秋には紅茶、冬にはカフェオレなど、合わせる飲み物も変えて、季節を味わってみてはいかがでしょうか。

銀のぶどう 衣しゃ/パクとモグ
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