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[子育てと両立]会社員をずっと続けた理由はなんですか?

仕事をしている読者の約5割が正社員という結果に! 結婚、出産とライフステージが変わるごとに退職する人も多い中、会社員であり続ける理由は? そこには「安定」だけじゃない価値がありました。
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目次 ★ 【勤続25年】古川晴美さんの場合

★ 【勤続25年】古川晴美さんの場合
★ 【勤続23年】篠田志帆さんの場合
★ 【転職2回】坂本淳子さんの場合
★ 【読者アンケート】転職のやり方は?

【勤続25年】古川晴美さんの場合

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◯ 三越伊勢丹/第3MDグループ グループMD部デジタルメディア担当 古川晴美さん(45歳)
新卒で株式会社伊勢丹(現 株式会社三越伊勢丹)に入社。婦人ファッション、化粧品領域を経験し、2019年から現職。3児の母。

<正社員を続けた理由> 家庭も仕事も自分サイズを受け入れてくれた上司、同僚との信頼関係

子育て充実度 ★★★★☆
安定 ★★★★★
収入満足度 ★★★☆☆

3人の子を出産した20年前は、共働き家庭が多くはなかった時代というのもあって本当に大変でした。子育ても大好きで、外部には頼らない! と決めていたので、家庭との両立を優先した部署異動を希望したこともあるし、やりたい仕事や出張を諦めたこともあります。
それでもやってこられたのは周囲のサポートのおかげ。長く勤めてきた中で、縦にも横にも人とのつながりを大切にしてきましたが、そのために必要なのは相手を正しく理解して共感することだと思っています。
「正しい理解」とは、相手の状況や立場に寄り添うということ。例えば、チームは仕事を進めなくてはいけない状況にある以上、サポートしたくてもできないこともあります。そんな時、どうしたら気持ちよくイエスと言ってもらえるか。まずは、チームの状況を知っておく必要があります。辛い時ほど「自分が、自分が」となりがちですが、主観ばかりでこうしてほしいと主張してしまうと、周囲の協力したい気持ちの度合いが変わってきます。
今は、新しい部署のSNSのデジタルメディア担当になり、若手社員の手ほどきも受けながら頑張っています。同じ会社にいながら新たな挑戦ができるのも、長く勤めてわかったありがたさ。私は自称”手つなぎ事業部長”。何より伊勢丹が大好きです。助けてくれた方たちに恩返しをしたり、お客様にまた来たいと思ってもらえるように、これからも自分自身のスタイルで続けていきたいと思っています。

子育ては「時間の長さより質」「心を離さず常に共感」。『伊勢丹新宿店LIFE DESIGN』、ライフスタイルYoutube『ISETAN MART』などSNSを担当。

【勤続23年】篠田志帆さんの場合

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◯ 博報堂DYメディアパートナーズ/新聞雑誌局 雑誌二部 部長 篠田志帆さん (46歳)
昨年4月より現職。2チームからなる部署をマネジメントしている。幼稚園に通う4歳の女の子の母。

<正社員を続けた理由> 40代・管理職になって生まれた後輩への道筋という新たな使命感

人とのつながり ★★★★★
社会的意義 ★★★★★
充実感 ★★★★★
仕事が好きで、30代は本当によく働いたなと思います。転機は41歳での出産。子どもと過ごす貴重でかけがえのない時間を仕事に充てるのであれば、より社会的意義のあることをしたいと強く思うようになりました。
子育てと仕事の両立という壁にぶち当たりながら、今は周りの方の力を借りて子どもが小学校に上がるまでの数年を何とか乗り越えようとしています。会社を辞めず、子育てをしながら管理職として必死に仕事を続けているのは、自分の姿を通してこういう働き方もできるという一つの選択肢になれたらと思ったから。頭脳明晰な女性や後輩たちが日本の社会で当たり前に仕事や子育てをして、妥協せずに生きられる社会になってほしいと思うんです。
管理職としては、後輩たちにとって働きやすい環境を作るために、年齢に関係なく活発に意見を交わせる組織づくりを意識しています。目標は「全社で一番自由で楽しい仕事ができる部にする」こと。些細なことかもしれませんが、部長自らがヘアにインナーカラーを入れてみたり、見た目からも自由な雰囲気を伝えるためにやれることは何でも取り入れたいなと思っています。
忙しい日々ですが、会社の同期や部下と気持ちがつながる時に働くことの幸せを感じますね。仕事が好きなので、できることなら70歳まで働きたいです。仕事や子育ての経験を活かし、長く働くためにいつか資格取得にも挑戦できたらと思っています。

一緒に居られない時間も「世界で一番好きだよ」と読み聞かせする絵本。働くママにお勧め。

【転職2回】坂本淳子さんの場合

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◯ インテージホールディングス/グループ人事企画部 マネージャー 坂本淳子さん (43歳)
新卒で入った会社でコンサル現場と人材開発部を行き来し、キャリアを積む。2回の転職を経て現職。8歳の長男、4歳の長女の母。

<正社員を続けた理由> 新たなチャレンジと尊敬できる仲間。 成長し続けられる場があるから

人とのつながり ★★★★★
挑戦できる職場環境 ★★★★☆
自己成長 ★★★★★
前々職の上司の「必ず2つは軸を持て」という言葉が記憶に残っていて。経験のある人材開発、組織変革に加え、新たに人事・労務面でも専門領域を深めたいと思い41歳で今の会社に転職しました。エージェントを使った転職は初めてでしたが、募集要項の文字からは伝わらない詳細や温度感をキャリアアドバイザーからヒアリングでき、入社後のギャップもありませんでした。
入社後は国内外グループ30社で連携しながらの施策推進というグループ人事企画の仕事に加え、人事労務業務・ワークプレイスの設計など、未経験のことにも挑戦する機会を頂き、自分の幅が広がり続けていることが嬉しいです。何をやるかだけではなく誰とやるかも大事なので、面接を通じて「この人たちと一緒に働きたい」と感じ入社を決めました。
自分にはない視点をもらえる刺激や、フォローし合える環境が有り難く、尊敬する仲間から学びながら働けることが今の喜びです。漠然としていますが、夢があって。美容矯正セラピストの資格を取るほど美容矯正が好きなんです。これからますます組織の中で重責を担う女性が増えると思うので、心と体をほぐしつつ、施術中のちょっとした会話から仕事のヒントを持って帰っていただけるような場を作りたいと考えています。
会社員として経営戦略をサポートする経験を積み、「昼の銀座のママ」のように(笑)、コミュニケーションと施術の二軸でいつか誰かの役に立てたら嬉しいです。

キャリアの節目にはご褒美ジュエリーを。アートの力を用いた創造性開発プログラムに定期的に参加。描くことを通じて気持ちを整理します。

【読者アンケート】転職のやり方は?

・転職サイト 33.5%
・ハローワーク 27.0%
・知人の紹介 26.0%
・派遣会社 16.6%
・転職エージェント 14.7%
・企業に直接応募 14.2%
・転職情報誌 8.7%
・その他 28.8%

撮影/河内彩、BOCO ヘア・メーク/只友謙也、谷口結奈<ともにP-cott> 取材/小菅祥江、竹永久美子、角田ひかる 取材協力/片岡かこ ビービット東京オフィス「UX Square Tokyo」 ※情報は2022年9月号掲載時のものです。

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