心のSOSかも。危険な独り言は「ネガティブ」
ネガティブな気持ちになるような独り言は、心のSOSを表している可能性があります。
「なんて自分はダメなんだろう」「あぁ、またやっちゃった」など、自分を責めるような内容を頻繁に言うときは、精神的に不安定なときです。
「○○さんがむかつく」「こうなったのも全部アイツのせいだ」と他人を攻撃するような内容も要注意です。
中には、精神疾患が疑われるケースもあります。誰かに話しかけているような話し方や声のトーンで独り言を言っている場合は、統合失調症の幻聴が疑われます。
突然怒ったり、暴力的な発言をしたりするケースもあります。
ボーっとしていて元気のない様子で、ボソボソと自分を否定したり、悲観的な内容をつぶやいたりしている場合は心の病気が疑われます。
うるさくて気になる。「他人の独り言」を抑えてもらうには?
まずは自覚を促すこと
ストレスから独り言を言っている人は、自分では気づいていないことが多いので、まずは自覚してもらうことからはじめるといいでしょう。
独り言に対して「え?」「どうしたんですか?」と反応する、同僚や後輩などが相手であれば「独り言多いですね」と素直に伝えてみるのもひとつの方法です。
「大丈夫?」とフォローする
ただし、自覚を促しても、根本的な要因が取り除かれないと、独り言が減らないこともあります。
仕事に対する不安やプレッシャーなどが原因であるのなら、温かく見守りながら、仕事をちゃんと覚えていけるように周囲がフォローしてあげたり、「大丈夫?」「困ったら声かけてね」と声がけしたりしておくとよいでしょう。
助けを求めても大丈夫なんだと思ってもらえれば、少し安心できるはずです。仕事のストレスが軽減すれば自然と独り言は減っていくでしょう。
寂しさや孤独感が原因で、誰かに話を聞いてもらいたいと思って出る独り言の場合も、「どうしたの?」と声をかけ、何か悩みがないか話を聞いてあげると◎。自然と減っていくことが多いです。
かまってほしい相手には反応しない
助けを求めているのではなく、かまってほしくて独り言をつぶやいている人の場合は、独り言に反応しないほうがいいでしょう。
誰も反応してくれないことがわかれば、アピールする意味がなくなります。
かまってほしくて独り言をいう人は、基本的にコミュニケーション下手なので、その人を含めてざっくばらんに会話ができるような職場の状況をつくっていくことが大切です。
それでも独り言が減らないようであれば、上司からやんわり注意してもらうなどの方法を考えましょう。
独り言は不安や孤独感のサインかも
独り言は精神を落ち着けるためのものです。
しかし中には、病気の可能性など危険なものもあります。独り言が多い人は、何かしら精神的に不安を抱えていて、上手にストレスを発散することができていない可能性も。
職場など身のまわりにいると、うるさくて気になってしまうものですが、「なぜこの人は独り言を言うんだろう?」という視点で見てあげると、何か発見があるかもしれません。