みんなの心の中にSDGsの意識は根づいてきたものの、まだまだ知らないことも多くある。なんとなく手に取ったニットの生産過程には、実は残酷な背景があるかもしれない……。厳しい現実から目をそらさず、正しい知識をインプットして、まずはできることから。
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目次 ★ ANNUAL
ANNUAL
羊の体を傷つけてしまう、ミュールジング処置を行わないニュージーランド産の羊毛のみを使用したブランド。高品質でトレンド感もあるので注目しています。
新鮮なバイカラー。袖は長め、丈は短め、が今年らしい。ニット¥23,100(ANNUAL/MNインターファッション)デニムパンツ¥26,400(AURALEE)フラットシューズ¥134,200(マノロ ブラニク/ブルーベル・ジャパン)ピアス¥88,000(YVETTE)
着用分も含め、実際に購入した3枚。黒ニットは背中の開き具合が上品。
〈右から〉プルオーバー¥19,800ニット¥14,300 (ともにANNUAL/MNインターファッション)
無印良品
サステナビリティな取り組みにいつも前向きな無印良品。認知度や信頼性も高く、身近で買いやすいのも嬉しい。お仕事や行事にも使えそうなキレイめ感。
クルーネック以外にもVネック、カーディガンなどフォルムのバリエーションやカラー展開も豊富。しかも洗える!メリノウールニット各¥2,990(無印良品/無印良品 銀座)パンツ¥42,900〈THIRD MAGAZINE〉バッグ¥89,100〈TALEL〉(ともにサードマガジン)サンダル¥151,800(マノロ ブラニク/ブルーベル・ジャパン)シングルピアス¥57,200(プライマル)ネックレス¥25,300(リューク)
SAYAKA DAVIS
体にフィットするリブニットはとにかく肌触りが快適。撮影でもよく着用するデザイン性の高いブランドなのでノンミュールジングと聞いて嬉しい!
ランダムなリブ使いで上半身を美しく見せるしなやかなライン。肌色をキレイに見せるたまご色。ニット¥29,700(サヤカ デイヴィス/ショールーム セッション)バングル¥33,000リング¥29,700(ともにYVETTE)
PRISTINE
地球にやさしいものづくりをする大好きなMade in Japanブランド。ニットのデザイン性も高く、高品質なのでインナーやバスタオルも愛用しています。
ニットベスト¥19,800(プリスティン/プリスティン本店)シャツワンピース¥46,200(ハイク/ボウルズ)バッグ¥69,800(アニヤ・ハインドマーチ/アニヤ・ハインドマーチ ジャパン)ブーツ¥47,300(PIPPICHIC/ベイジュ)シングルピアス¥344,300(REPOSSI/伊勢丹新宿店本館4階=ジュエリー/レポシ)
温かみもリッチ感もあるエクリュカラーはブランドのアイコン的存在。
〈左から〉ニットポンチョ¥19,800カーディガン¥28,600ドルマンスリーブセーター¥28,600(すべてプリスティン/プリスティン本店)
サステナブルの観点からも注目度が高い、ノンミュールジングウールニット
ニットの季節がやってきた。
毎年、何枚も何枚も買い足すわけではないけれど、やっぱり着用頻度が高いだけに毎シーズン買い足します。シーンを選ばないベーシックなものと、バイカラーでちょっとデザイン性があるもの。この2パターンあれば、ニットライフを思い切り楽しめる気がするんです。
ただ、私が一番こだわりたいのは、見た目だけじゃなく、そのニットの生産過程です。「ノンミュールジングウール」って聞いたことはありますか?日本では数年前から耳にするようになったのですが、羊に痛みが伴うミュールジングを行わず、羊本来の自然のままのやさしい飼育方法から得られるウールのことをノンミュールジングと言うのだそう。
若い頃は何も知らずにモコモコのニットに埋もれて、羊の毛って暖かくて気持ちいい、なんて喜んでいたけれど……。ウールになるまでの背景を知ると、それを取捨選択する消費者側の責任の大きさにも気づかされます。
情報は下りてくるまで待ちがちだけど、これだけSNSで情報が飛び交う時代なので、自ら調べにいく姿勢も必要なんだなと思う今日この頃です。
ノンミュールジングのニット。探してみたら身近なブランドでも出合えたので、皆さんにも手に取っていただけたら嬉しい♡今年は特にお家でも暖かくして、ぬくぬく癒されながら節電しましょう(高垣麗子さん)