ママの育休取得は一般的になってきたけど、パパの取得率はやっと10%を超えたばかり。多くのパパがさまざまな事情で育休を躊躇する現実もある一方で、ここ数年増えつつあるのも事実です。育休をとったパパたちが口をそろえたのは、夫婦や家族の形に確実に変化があったということ。それぞれの思いや事情で育休をとったパパたちのエピソードを紹介します。
ベンチャー企業10Xで半年取得!
■PROFILE
システムエンジニア。フリーランスでWEBデザイナーの妻と1歳半の長女。2021年3月〜9月に取得。社内の男性育休取得率は100%、平均期間も5カ月間とベンチャー企業らしい柔軟な環境。2児の父である社長も育休取得経験者。
ごく自然な流れで育休を取得 2回目の取得も検討しています
長くベンチャー企業にいるためか周囲に夫婦で子育てをしている人が多く、自分も育休を取得して育児の力をつけたいと思っていました。期間は、社長に相談したところ「3カ月は短い、半年はとった方がいい」という勧めから。第一子なので夫婦ともに子育ては手探りで、育休中は一日ごとにメイン担当を交代していたのですが、夜間授乳で妻を起こさなくてはならず、睡眠不足の疲れとイライラで険悪に。そこで、朝から夜は僕、夜から朝は妻とシフト制にしたら二人が時間をずらして睡眠時間を確保でき、上手く回るようになりました。
復帰後の今は夕方早めに帰宅して17時〜21時は子育てタイム。妻の夕食の支度中にお風呂に入れたり遊んだりして、寝かしつけは夫婦で交互に。娘が寝た後にまた仕事をすることも多いです。1歳半になりお喋りも出てきて、赤ちゃん期とはまた違った楽しさがあります。今の成長に寄り添うために2回目の育休取得も視野に入れています。
授乳以外の育児は何でもやります
半年間休めて十分に育児への自信が持て、任せてくれて大丈夫と言えるようになりました。
撮影/イ・ガンヒョン 取材・文/宇野安紀子 編集/羽城麻子
*VERY2022年11月号「パパたちが語る「育休をとって見えてきたこと」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。