子どもの歯列矯正には どんな器具があるの?
歯列矯正の方法や装置は多くの選択肢があります。一期治療には、拡大装置(拡大床)/ヘッドギア/ムーシールド、二期治療にはワイヤーブラケット/マウスピースが主な装置です。それぞれの特徴とメリット・デメリット、子どものお口の中や顎の状況、年齢、生活習慣、見た目の問題などを考慮して最適な方法や装置を選びます。
【左上】取り外し式の拡大床装置(組み込んだ装置のネジを回すことで側方に拡大)【右上】固定式の側方拡大装置(ワイヤーを使って側方に拡大)【左下】矯正時に動かしたくない歯を固定する装置【右下】矯正終了後に使う保定装置(部分的な矯正にも使用)など矯正装置は様々。必要に応じて使い分けます。
期間や費用の 目安はどのくらい?
子どもの場合は一期と二期の2段階で考えます。一期治療で1〜2年、二期治療で2〜3年が目安ですが、個人差が大きく生活習慣も影響します。一期で終わる子、一期と二期の両方、二期のみの場合もあります。費用は二期治療まで行って70万〜100万円+毎回の調整料金が目安です。一期治療のみの場合は費用が抑えられます。
子どもの矯正歯科医の 選び方のポイントは?
矯正は治療方法も歯科医の考え方も様々で、時間もお金もかかり、見た目やメンタル面にも関わるうえに、お子さんの成長に合わせた個別の治療方針が必要となります。いくつかの矯正歯科で話を聞き、親子で納得と信頼ができる歯科医を焦らずに見つけましょう。
きれいな歯並びのために、 おうちでできる習慣は?
指しゃぶりやほおづえ、悪い姿勢、よく噛まないなど、幼少期の習慣は歯並びに影響を与えます。気にしすぎはよくありませんが徐々に改善していけるといいでしょう。また、舌の位置が下がっていて話す時に舌が出る、唇の筋肉がゆるくいつも口が開いているなども歯並びに影響します。お口周りの筋肉バランスを整える治療法(MFT)で改善できることがあるので歯科医に相談してみましょう。
こんなときは注意! ・口呼吸している ・発音しにくい言葉がある ・口がポカンと開いている ・指しゃぶりをする
撮影/須藤敬一 スタイリング/つがねゆきこ ヘア・メーク/加藤志穂〈PEACE MONKEY〉 モデル/トゥウィッチェル・アリイ 取材・文/魚住 綾 編集/太田彩子
*VERY2022年11月号「子どもの歯列矯正Q&A」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。