5位:『トップガン マーヴェリック』(監督:ジョセフ・コシンスキー)
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トム・クルーズをスターにした映画『トップガン』(1986年)の続編。若きパイロットを指導するマーヴェリック(トム・クルーズ)は、前作同様に天才かつ型破りというキャラクター。物語も前作とつながっており、第1作目に敬意を払った続編という佇まいがいい。
また、キャストが戦闘機を操縦して撮影した空中戦のシーンは臨場感たっぷり! トムが完璧主義を貫いた素晴らしい作品です。
4位『RRR』(監督:S.S.ラージャマウリ)
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英国植民地時代のインドを舞台に、英国軍にさらわれた少女を救うために立ち上がったビーム(NTR Jr.)、大義を胸に英国政府の警察となったラーマ(ラーム・チャラン)。お互いの正体を知らないまま親友になるけれど、やがて真実が明らかになる日が!
上映は3時間弱ありますが、全編見せ場の連続。親友のふたりが戦う日がやってくるのか……というハラハラと、突然始まる高速ダンスなど、インド映画の底力に圧倒されっぱなし!
3位『ミセス・ハリス、パリへ行く』(監督:アンソニー・ファビアン)
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夫を戦争で亡くしたロンドンの家政婦ハリス(レスリー・マンヴィル)は勤め先のセレブ家庭で見たディオールのドレスに一目惚れ。お金を貯めてパリのディオールへ行くという物語。
いわゆるシンデレラストーリーですが、シニアの女性が主人公というところが良い! 何歳になっても夢を持ち、それを追い続ける行動力を持つことは大事だし、みんなに微笑みと優しさを与えることで彼女自身に幸福が降ってくる展開も夢があって素敵です。
2位:『ベルファスト』(監督:ケネス・ブラナー)
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9歳のバディ(ジュード・ヒル)が暮らす北アイルランドのベルファストで、プロテスタントVSカトリックの争いが勃発。大好きなベルファストの街が分断されてしまう……というケネス・ブラナーの自伝的な作品。
バディ少年のチャーミングなキャラクター、宗教による分断を描きつつも厳しさだけでなく、彼の初恋などかわいいエピソード、ユニークで暖かい家族の姿も盛り込み、人生讃歌のような映画に。第94回アカデミー賞脚本賞受賞も納得の傑作です。
1位『サバカン SABAKAN』(監督:金沢知樹)
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時代は1986年。小学5年生の竹本(原田琥之佑)と久田(番家一路)はあるきっかけで仲良くなり、イルカを見に行くという冒険へ!
ふたりが遊んだり、冒険したりしながらも友情を深めていく姿がもう爽やかでかわいくて。サバカンの意味は、竹本が久田に振る舞うサバの手作りお寿司。これが思い出の味になるのです。ふたりと家族のやりとり、友情の行方など、琴線に触れるシーンがいっぱい。冒険の後、別れがたくて何度も「またね~」と言い合う姿に涙が……。ちなみに大人になった久田を演じているのは草彅剛さんです。
10作を選ぶのと順位をつけるのに苦労しました……。
2022年12月公開作などまだ未見の作品もあるのが悔しいのですが、大きく順位は動かないと思います。また日本の映画賞レースも始まり、それとは大きく異なる結果かもしれませんが、いい作品がそろったと思っています。
1位と2位の主人公が少年なのは、どこかノスタルジーを掻き立てられる存在なのかも。小学生男子って、ちょっとおバカで愛嬌があるところが面白い存在、最高のキャラなんですよね~。
まだ上映中の作品もあれば、DVD化されている作品も。冬休みの映画鑑賞の参考にしていただければうれしいです!