東京から電車や車で約2時間、日帰りでも行ける温泉街として有名な「箱根」。“箱根十七湯”と呼ばれるように、大小17の温泉地が集結した日本有数の温泉街です。都内からも気軽に行けるため、訪れたことがある人も多いのではないでしょうか。
箱根には温泉以外にもさまざまなアクティビティを楽しめる施設が点在。美術館も複数あり、アート施設が好きな筆者はたびたび足を運んでいる身近な場所でもあります。
なぜ急に筆者が「箱根」の話をしようと思ったかというと、先日この1年の疲れを箱根で癒やしてきたのですが、想像以上に最高すぎたので、ぜひみなさんにも味わってほしい……そう思ったからです。
旅のテーマは「1年の疲れを癒やすご褒美ひとり旅」。筆者史上最高のひとり旅となった2022年の旅納めをどうぞご覧ください。
1年の疲れを癒やす宿「界 仙石原」
今回、1年間の疲れを癒やすお宿として選んだのは、星野リゾートが展開する温泉旅館ブランドの「界 仙石原」。正直アラサーの筆者には、かなり背伸びしたお宿ではありますが、1年間頑張ったご褒美、ということで、奮発してこのお宿を選びました。
「界 仙石原」を選んだ理由は、宿のコンセプトが「アトリエ温泉旅館」だったから。ポーラ美術館や星の王子さまミュージアム、箱根ラリック美術館などのアート施設が軒を連ねる仙石原にふさわしい「アートなステイ」ができるお宿と聞き、アート好きな筆者は「界 仙石原」に決めました。
読者に伝えたい最高だったポイント5選
別館にある「サロン」では温泉いろはやワークショップが開催される
今回、思い切って「界のご褒美ひとり旅プラン」を予約。このプランは、通常の宿泊で体験できるアクティビティの他に、宿でゆっくり過ごしたい人にぴったりなアーリーチェックインやひとりでじっくり味わえる「ひとり鍋会席」などが含まれたプランです。
ひとり旅でプランを申し込む人は少ないかもしれませんが、このプランが本当によかった……! ご褒美旅だからこそ、とことん贅沢したい人はぜひつけてほしいプランです。
本記事では、プランで予約したからこそ体験できた、「1年の疲れを癒やすご褒美ひとり旅」の筆者的最高だったポイントを5つ紹介します。
1、全室温泉つきの客室。アートと温泉に浸れる
最高だったポイント1つ目は、なんといっても客室のすばらしさ! 「界 仙石原」には全16部屋の客室があり、全室露天風呂つき。ひとりで泊まるには贅沢ですが、ご褒美旅にはぴったりのお部屋です。大きな窓からは箱根の雄大な景色が望めるだけでなく、部屋にはアーティストの作品が飾られています。
筆者の宿泊した202号室は田中紗樹さんの作品
館内の作品は、「界 仙石原」がオープンする前の2018年7月に行われた「アーティスト イン レジデンス」で、実際に宿に滞在したアーティストたちが、箱根・仙石原の自然や文化からインスピレーションを受け、制作した作品だそう。廊下にも至るところにアート作品が飾ってあり、館内を歩き回って鑑賞するのも楽しみ方のひとつ。お部屋によって作品が異なるので、何度泊まりにきてもまた違う発見ができますよね!
温泉に浸かりながら絵を描ける「温泉パレット」/オプション5,000円
そして、何よりも最高だったのが、お部屋についた露天風呂。ひとり旅で、客室露天風呂つきのお部屋など泊まったことはなかったのですが、箱根の外輪山を独り占めしながら、浸かる温泉は「最高」の一言でした。ひとりで大浴場に行くのはちょっと……という人も、周りを気にすることなくゆっくり浸かれる露天風呂つきの客室はうれしいですよね。
2、贅の極み。ほろ酔いでキャビアを堪能できる
2つ目は、プランについてくるメニュー「ほろ酔い湯上がりキャビア」。暮れていく太陽を眺めながら、黄昏時にお部屋で楽しめる「ほろ酔い湯上がりキャビア」は、高級食材のキャビアと、ゆずのアクセントが効いた豆乳サワークリームを最中に挟んで食べるという、贅の極みを体現したような一品。地元の銘酒「特選 純米大吟醸 生酛仕込み いづみ橋」と共に味わえます。
日本酒には金箔が浮かび、煌びやか
濃厚でクリーミーなキャビアの旨みと、さっぱりとした豆乳サワークリームが絶妙で合う。ここにわさびを添えると一気に和テイストに。
いつもはバタバタ過ごしがちな夕方の時間に、人目を気にせず日本酒と贅沢な一皿でほろ酔いする時間は、「最高」のひとときでした。
3、アクティビティで箱根の魅力を体験できる
ご当地楽が開催される「トラベルライブラリー」には、「アーティスト イン レジデンス」の際にアーティストが使用した筆などが展示されている