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来年こそは!時間の管理がスムーズにいく4つのコツ|臨床心理士が解説

ライフスタイル

「やりたいことはたくさんあるのに、時間がない」「気づいたら1日が終わってしまう」など、時間の管理がうまくいかずに頭を悩ませている方、必見!心理学的な視点から、スムーズにいく時間の管理法について臨床心理士が解説します。

時間の管理がうまくいかないのはなぜ?

仕事やプライベートの中で、やりたいこと・やるべきことはたくさんあるのに「時間がうまく作れない」「気づけばあっという間に1日が過ぎている」というお悩みを聞くことがあります。人によっては様々な方法を駆使しているけれどなかなかうまくいかないといった声も。時間の管理がうまくいかないのには、どんな原因があるのでしょうか。

原因その①先のばしにしてしまう

自分の中で興味や関心が薄いものや、複雑な工程のものは「後でやろう」と先のばしにしていませんか?しかも忘れっぽい人だと、先のばしにした結果やること自体を忘れてしまったりすることも。

原因その②優先順位を決めるのが苦手

例えば仕事の中でやらなければいけないことが複数あるとします。時間の管理が苦手な人は、この複数のタスクに優先順位をつけて、さばきながら進めていくということが苦手です。優先順位をつけられずに「何から取り組めばいいのだろう」と焦りながら考えているうちに、時間だけが過ぎていくということが起こりがち。

原因その③新しいものや興味のあることに目移りする

例えばスマホでSNSやメールの通知が来るとすかさずチェックする、自分の興味のあることが目の前に現れるとそちらに気を取られてしまうといったことが積み重なると、それだけで多くの時間を消耗してしまいます。

時間をうまくコントロールするコツとは?

コツ① TO DOリストを作る

TO DOリストとは、やるべきことを一覧にしたものでありご存知の方も多いと思います。TO DOリストで予定を視覚化することで、時間の管理にも役立ちます。しかし、「TODOリストは作っているけれども、うまく機能していない」という人もいるのではないでしょうか。臨床心理士の中島美鈴氏によると、大切なのはチェックする回数なのだそう。1日の中に、スケジュールを確認する時間を複数回(朝・昼・夜で3回など)決めることも併せてやってみると良いでしょう。

コツ②スケジュールの管理は1箇所で

例えば『手帳にかく』『カレンダーアプリに入力する』など、スケジュールの管理をする場所は1箇所にすると良いです。それによって抜けもれを防ぐことができます。また、カレンダーアプリであれば、アラーム機能やリマインダー機能を備えているものもあるので、設定しておけば

コツ③実際にかかる時間を知る

スケジュールを立ててもうまくいかないという人は、実際にかかる時間と『このくらいかかるだろう』と想定している時間との間にギャップがあるからです。例えば朝のルーティンの時間をひとつひとつタイマーで測定し、それらを元に『朝はこの時間に起きれば間に合う』というように逆算して決めていくとうまくいきます。

コツ④優先順位をつける

優先順位をつけることで時間の管理がスムーズにいくことも多いのですが、『そもそも優先順位の付け方がわからない』という人もいるのではないでしょうか。優先順位は、基本的に重要度と緊急度を組み合わせで決めると良いです。この2つを組み合わせると全部で4パターンとなり、①→④の順で優先順位を決めていきましょう。

①    重要度 高い × 緊急度 高い
②    重要度 高い × 緊急度 低い
③    重要度 低い × 緊急度 高い
④    重要度 低い × 緊急度 低い

この組み合わせのポイントは、重要度の方が緊急度より優先されていること。この理由は、重要度が高いものを放置しておくと、いずれ緊急度が高くなる可能性があるからです。

時にはごほうびを設定しながら、できることから始めよう

やるべきことだけを継続しようとするとしんどくなることがあるかもしれません。そんな時はご褒美を設定しながら取り組んでみましょう。『コンビニスイーツを買う』とか『あのマンガの最新刊を買って読む』といったすぐにできそうなものがおすすめです。それらをTO DOリストに入れることで、頑張るモチベーションが生まれてくるかも。この記事を読み進めていく中で、『こんなにしっかり管理できるだろうか』と不安になった人もいるかもしれません。これらをすべて完璧にこなそうと思うとハードルが高く感じられてしまうかもしれないので、まずは自分の中で取り組みやすそうなことをひとつ決めてやってみてください。

【参考・引用文献】中島美鈴 『A D H D脳で困っている私がしあわせになる方法』 主婦の友社(2021)

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