子どもが3人いても貯められている家庭には、どんな特徴があると思いますか? 一概に「子どもが多いから貯められない」というわけではないんですよ。今回は、子どもが多くても貯められている人の特徴から、貯められない理由を探してみてくださいね。
“3人兄弟でもお金が貯まる”家庭の特徴
子どもがいると、「子どもにお金がかかって貯蓄がしにくい」と感じてしまう人も多いものです。
ひとりっ子、2人兄弟でも「子どもの教育」と「貯蓄」を両立するのは難しいのに、3人兄弟でもお金を貯められていると聞くと、「本当に?」と首をかしげてしまう人もいるのではないでしょうか。
筆者がこれまでに話を聞いた、“3人兄弟でも貯められている人”の特徴から、「貯まる家庭にするためのヒント」を確認していきましょう。
特徴1 収入面での下支えがある
ひとりっ子よりも2人兄弟、2人兄弟よりも3人兄弟……と子どもの数が増えるほど、子どもにかかるお金は増加していきます。
子どもが多いほど多くのお金が必要になるのですから、3人の子どもを育てながら貯蓄もしているという人は、やはり「収入面でもそれなり」でなければ、なかなか難しいと言えます。
もちろん、節約をすることも大切ですが、できる節約には「限界」もあるものですから、「夫婦ともに正社員として共働きで世帯収入が高い」など、収入としてもしっかりしている人ほど、子どもが3人いても貯めやすくなります。
反対に、収入面での下支えが少ない人ほど、「子どもが多いほどお金に困る」ことになりやすいとも言えます。
当然のことのように感じるかもしれませんが、働き方を少し変えるだけで収入面での苦労を減らせる場合は、働き方について見直すこともひとつの方法です。
特徴2 子どもにお金をかけすぎない
子どもが小さいうちは幼児教室、子どもが少し大きくなれば習い事に塾、子どもが大きくなれば学費、と得てして子どもの教育費は青天井になりやすいものです。
「子どものために、できるだけ教育費をかけてあげたい」という気持ちはわかりますが、「子どもが1人なら選択できるようなことが、子どもが3人いるとなかなか選択できない」というのが3人兄弟の特徴のひとつです。
中学受験などについても、子ども1人なら年間100万円ほどの塾代で済むかもしれませんが、子どもが3人となると年間300万円ほどになる可能性も十分にあり得ますので、相当の経済力がなければ選択できません。
このように、経済力と相談しながら「これはできる」「これはできない」をしっかり見定められる人は、子どもが3人いても貯蓄との両立が可能になります。
反対に「子どものためだから」という気持ちだけで判断してしまい、子どもにお金をかけすぎてしまう人は、子どもが3人とは言わず、子どもが1人でも貯められません。
子どもが大きくなってからの方がお金がかかるようになるのが一般的ですので、特に子どもが小さいうちに、あれもこれもと欲張りすぎないことが大切です。
特徴3 無理な計画を立てない
お金のことを計画せずに、教育費の重なる時期に車の購入を計画したり、家のリフォームローンを計画したり、教育費以外の面でも無謀な計画を立ててしまう人が時々いますが、このような人は気づけばローンでいっぱいになってしまいやすいものです。
子ども3人の支出と、多額のローンの支払いと、貯蓄の全てを両立させることは、相当な収入がない限り難しいことですから、3人兄弟でも貯まる家計にするには、教育費以外の面でも「無理な計画を立てない」ということが大切です。
3人兄弟でも貯めている人のなかには、「車を買い替えるなら子どもの教育費が多くなる時期を外して考える」「子どもの教育費がかかる時期は、旅行など大きな支出になるようなイベントは控える」など、全体的な支出が増えすぎないような工夫をしている人がほとんどですので、さまざまな支出を一度に重ねてしまわないような工夫をしましょう。
特徴4 家計管理をしている
一般的な収入の範囲内で、大きな子どもが3人いて、教育費が本当にかかる時期に、ある程度の貯蓄に成功しているという人は、ほとんどの場合でしっかり家計管理をしています。
なかには、「家計管理をしていなくても貯蓄ができている」という人もいますが、そのような人は、子どもが3人と言ってもまだ幼く「教育費という教育費をかける必要がない年齢のお子さんばかり」ということがほとんどです。
子どもが3人もいると、お子さんが小さいうちには「年間数百万円の貯蓄をしていた」という人でも、お子さんが大きくなるにつれて赤字になってしまう人が大半ですので、子どもが大きくなるほど「家計管理の必要性」は高まっていきます。
筆者にも3人の子どもがおり、実際に家計管理をしていますが、「子どもの教育費がこれだけかかっても、ある程度の貯蓄を継続できるのはまさに家計管理のおかげ」と痛感しています。
家計管理をしていなければ、ある程度の節約については実践済みの筆者であっても、とっくに赤字に転落し、今までの貯蓄を使い果たしても足りない家計になっていたでしょう。