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[長野県・上田]「エクレール de 石森良三商店」はレトロな蔵の一角にある、心ときめくエクレア専門店

江戸時代に造られた蔵をリノベーションしたギフトショップ「石森良三商店」。その中庭には、2022年3月にオープンしたエクレア専門店「エクレール de 石森良三商店」があります。営業日は金曜と土曜のみ。クリームの絞り模様がクラシカルな雰囲気をまとったエクレアは、蔵の2階で味わうこともできます。趣あふれるレトロな空間で、ゆったりとしたひとときを過ごしてみませんか。

出合えるのは金曜と土曜だけ。蔵の中庭に面したエクレア専門店へ

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明治〜大正時代、呉服商を営んでいた4つの蔵群のうち、最も古い土蔵をリノベーションして店舗に

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建物左の駐車場から中庭に進むと、蔵の一角にエクレアの店が

上田駅からにぎやかな大通りを歩いて10分ちょっと。原町交差点を右に曲がると、白壁の大きな蔵が見えてきます。ここは江戸時代に旅籠(はたご)として使われていた土蔵群を買い入れ、明治〜大正時代に呉服店を営んでいた蔵のひとつです。現在は、県内の作家さんたちの手仕事作品を紹介する、おくりもの専門店「石森良三商店」になっています。その中庭に面した蔵の一角に、チャレンジショップとしてオープンしたのが、エクレア専門店「エクレールde 石森良三商店」です。

定番と季節のエクレア計4種は、全制覇したくなるおいしさ

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ショーケースはなく、初めての人には、そのときあるエクレアを見せて紹介してくれます

「エクレール」店主の日向さんは、上田の老舗洋菓子店の娘として生まれ、幼いころから父親が作るチョコレートのエクレアをおやつに育ったそうです。以前からお客さんとして「石森良三商店」に通っていたところ、蔵の一角をチャレンジショップにするというアイデアを聞き、「父から教えてもらったエクレアの味をみんなに知ってもらえたら」と考えました。子育て中の日向さんは、家庭との両立をはかるべく、営業は金曜と土曜の2日間のみに限定しています。

食べるのがもったいない!? クラシカルで絵になる王道エクレア

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「エクレールのエクレア」450円は、日向さんが幼いころから食べていたエクレアがルーツ

明治生まれの祖父のレシピをもとに、材料を吟味し、製法をブラッシュアップしたというエクレア。スペシャリテは、その名も「エクレールのエクレア」です。シュー生地はしっかり焼いて、もっちりとした弾力に。ラム酒で香りとコクを加えたチョコレートカスタードを塗り、口どけのいい和三盆で甘さをつけた北海道産の純生クリームをたっぷり絞って、愛らしく仕上げています。上のシュー生地はイタリア産ビターチョコでコーティング。

エクレアは、フランス語で稲妻という意味。クリームが飛び出さないよう、稲妻のごとく一口で素早く食べる、というのが由来だとか。あふれるほどたっぷりのクリームを「気取らずカジュアルにどうぞ」と日向さん。ひと口頬張れば、幸せな甘さがいっぱいに広がります。

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「抹茶エクレア」450円は、やさしい甘さの抹茶カスタードと、抹茶の生クリームの組み合わせ

抹茶のエクレアも定番人気です。製菓用ではなく、お茶席でも使われる抹茶粉末を使っているだけあって、香りのよさは格別。「材料価格も上がっていますが、安心しておいしいエクレアを召し上がっていただきたい。小さな娘がいるので、材料は常に『娘に食べさせるならどうするか』という基準で選ぶようにしています」と日向さんはいいます。

季節替わりのエクレアには、フルーツ王国・地元長野の果物も

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レアチーズとイチゴ、ラズベリーソースの甘酸っぱさが絶妙。「ストロベリーレアチーズ」500円

「ストロベリーレアチーズ」は、シュー生地にカスタードクリームとラズベリーソースを敷き、フレッシュなイチゴ、そしてイチゴピューレを混ぜ合わせたレアチーズクリームを絞った一品です。フルーツは季節ごとにかわり、これまでにアンズやシャインマスカット、ブルーベリーなどがお目見えしました。いずれも長野県産の新鮮な果物を厳選して使用しています。

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「エクレア・ブラウニー」550円。口どけがよく、いくらでも食べられそう!

冬の新商品として話題を呼んだのが、濃厚ブラウニーをサンドした「エクレア・ブラウニー」。カスタードクリームのコクとラズベリーソースの酸味、香りのいいローカカオパウダーを使って焼き上げたしっとりブラウニー、そして純生クリームが、おいしいハーモニーを奏でます。定番エクレアはもちろん、季節の新作を楽しみに訪れるリピーターが多いのもうなずけますね。

2階の多目的スペースはカフェ使いもOK。江戸時代の蔵でほっとひと息

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「レティファームのハーブティー」600円。お湯の追加は無料でできます

エクレアはテイクアウトが中心ですが、「石森良三商店」2階の多目的スペースがオープンしているときはカフェとして利用でき、コーヒーやお茶とともにエクレアを味わえます。

コーヒーは、ご近所の自家焙煎珈琲店「トータスコーヒー」によるオリジナルブレンド。ハーブティーは長野・佐久穂町の「レティファーム」のもので、化学肥料や農薬不使用で育てたハーブを毎朝手摘みし、自然乾燥させてティーバッグにしたノンカフェインティーです。このほか、軽井沢町「RTea room」のルイボスティーなども。

コーヒー豆や茶葉は1階の「石森良三商店」でも購入できるので、気に入ったらおうちカフェ用に買ってみてはいかがでしょう。

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170年以上前に建てられた土蔵。階段で2階に上がると、風情ある空間が迎えてくれます

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ソファに腰掛け、ゆったりとした時間を過ごして

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モダンなイラストとデザインが目を引く「石森呉服店」のポスター

2階の多目的スペースは、金〜日曜、祝日のみのオープン。どっしりとした梁と柱の趣あふれる空間には、昔使っていたという電話機や呉服店時代の古い看板などもディスプレイされ、レトロな雰囲気が漂います。展示会や演奏会などで貸し切りの場合が多いですが、開いていればぜひ上がってみてくださいね。

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