ウェス・アンダーソン監督が手掛ける映画作品といえば、ポップなパステルカラーをメインに用いた独特な色使いや、シンメトリーな構図が印象的。華やかでかわいい色彩の彼の作品は、一度見たら虜になってしまいますよね。
そんな、ウェス・アンダーソン監督の映画に出てきそうな場所の写真を集めた、話題の展覧会「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」が日本に上陸。会場には、映画のワンシーンを切り取ったような写真作品が、300点あまり展示されているんです。
4月5日(水)の開幕に先駆け、isuta編集部が展覧会の様子をレポしていきます!
韓国で大盛況だった「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」
東京・天王洲の寺田倉庫G1ビルにて開催される、「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」。2022年に韓国で開催され、大盛況を呼んだ展覧会「AWA展」が、名前を変えて日本に上陸しました。
「AWA」とは『Accidentally Wes Anderson』の略称で、ウェス・アンダーソン監督の映画に出てきそうな場所を撮影し、投稿するInstagramコミュニティのこと。
本展では、AWAに投稿された中から厳選した写真を、旅に関する10のキーワードと共に紹介しています。
入り口の前では、大きなパネルがお出迎え。これも映画のワンシーンのようですが、アメリカのオハイオ州にある、マリーズ・チョコレート工場の貯蔵タンクなんだとか!
カカオ・ミルク・シュガーと書かれた文字とピンクのタンクがマッチして、かわいい1枚に仕上がっていますね。
飛行機の搭乗ゲートにいるような、わくわくした気持ちを抑えながら、入口へ。中に入ると、いよいよ旅のスタートです!
世界にこんな風景があったなんて…驚きの連続です
最初のセクション「Welcome Adventures」では、AWAのコミュニティについて紹介されています。
AWAのInstagramのアカウントは、2017年にアメリカ・ブルックリンでコーヴァル夫妻が構想した、旅行計画のバケットリスト(死ぬまでにしたい100のこと)をきっかけにスタートしたといいます。
Instagramにアップされているのは、夫妻が撮った写真はもちろん、世界中のフォロワーから提供された写真。「世界にこんな場所があったなんて!」と、驚くこと間違いなしですよ。
ウェス・アンダーソン監督らしい、ノスタルジックな世界
「Open Your Photo Album」は、ウェス・アンダーソン監督らしいノスタルジックな作品を集めたセクション。
どれも監督自身が撮影しているわけでも、作品に出てくるわけでもないのに、不思議と“ウェス・アンダーソンっぽさ”を感じますよね。
派手な風景ではなく、自然体を切り取った温かみのある写真ばかり。訪れたことはないけれど、どこか懐かしい気持ちになる作品がそろっています。
自分の身の回りの風景も、よく見るとウェス・アンダーソンっぽいシーンで溢れているかも?
旅には列車がつきもの。「The Terminal」のセクションでは、旅に欠かせない駅や鉄道を被写体とした作品が展示されています。