大阪・中津は、小さくて個性的なお店が続々とオープンする注目エリア。お店を覗きながら散策するのが楽しいこの場所に、ほっとひと息するのにぴったりな喫茶店を発見しました! コーヒーと自家製あんこのおやつが楽しめる「喫茶 あんこの日」をご紹介します。
中津の路地にひっそりとたたずむ「喫茶 あんこの日」
地下鉄御堂筋線中津駅から北西に徒歩約7分。昔ながらの商店と新しくできた個性的な店舗とが軒を連ねる中津商店街の、小さな路地を入った先に「喫茶 あんこの日」はあります。
ガラスブロックの壁と、味のある木の引き戸がとっても印象的な店構え。店主の大西さんも「このブロックに一目惚れして『ここでお店をしよう』って決めたんです」と話します。
中に入ると可愛らしいメニューとすてきな植物がお出迎え。ほっこりする手書きのメニューを眺めているだけで、なんだかじんわり心が温かくなります。
コーヒーと昔ながらの喫茶店が大好きだった大西さん。「隠れた場所でゆったり時間が流れるお店」がしたいと考えていたところ、この理想的な物件に出合ってオープンを決意。看板からのれん、床材に至るまで約4カ月かけて友人や家族とともに準備して完成させました。
お店は2階。さあ、ワクワクしながら階段を登りましょう!
白玉トッピングはマスト!「抹茶ババロア」に酔いしれる
白と木をベースにしたインテリアは、シンプルながらも落ち着いた雰囲気。テーブルやイスは大西さんがすべて手作業でやすりがけし、みんなでオイルを塗って仕上げました。手ざわりや色合いにまるで体温のような温かさが宿ります。
店内の至る所に飾られた枝木や花は「季節を感じていただきたくて」と選んだもの。さりげなくも存在感を放ち、訪れる人にふわりと四季の喜びを伝えてくれます。
「コーヒーを飲むことはもちろん、コーヒーがある空間や時間がとても好きで」と笑う大西さん。こだわったのは、酸味が少なくブラックコーヒーが苦手でも砂糖やミルクなしで楽しめる味わいを追求することです。信頼のおける焙煎所から仕入れた豆をハンドドリップで丁寧に抽出し、こだわりの1杯へと仕上げていきます。
「抹茶ババロア」660円、「白玉トッピング」80円、「ホットコーヒー」550円
コーヒーに合わせたいのは、自家製餡子(あんこ)をのせた抹茶ババロア。ちょこんと並んだ白玉はオプションのトッピングとなりますが、「この可愛らしいルックスを写真に撮りたい!」と追加する人がほとんどです。
餡子は北海道産の小豆と、きび糖&てんさい糖で仕立て、甘さ控えめのさっぱりとした味わいに。こし餡とつぶ餡の間を目指し、じっくりと炊き上げることで小豆の皮を感じにくいように仕上げました。ババロアも抹茶の風味が際立つすっきりとした甘みで、餡子と合わせていただいてもあと口さっぱり。白玉のもにゅもにゅとした食感も楽しく、あっという間にぺろり!
パリパリもなかとフルーツ
季節のフルーツを使った最中もぜひ味わいたい逸品。パリパリの食感を楽しんで欲しいと作り置きはせず、オーダーが通ってから仕上げていきます。
春は「キウイフルーツとつぶ餡の最中」550円がお目見え。クリームチーズの酸味と餡子の相性が良いのは言わずもがな、厚めにカットされたキウイフルーツのジューシーさが口いっぱいに広がる、新たなおいしさです。
最中とドリップコーヒー、手作り餡子はテイクアウトも行っているので、おうちでも「あんこの日」時間が楽しめますよ。