isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
迷宮化をほどこす
今週のおひつじ座は、「すべての情緒の中の第一のもの」を取り戻していこうとするような星回り。
デカルトが「すべての情緒の中の第一のものである」と呼んだ驚きの情について、日本の九鬼周造は『驚きの情と偶然性』のなかで、次のように述べていました。
驚きという情は、偶然的なものに対して起る情である。偶然的なものとは同一性から離れているものである。同一性の圏内に在るものに対しては、当り前のものとして驚きを感じない。同一性から離れているものに対して、それは当り前ではないから驚くのである。
あなたもまた、人生に新たな「出逢い」や「驚き」をもたらしていくことに、いつも以上に貪欲になってみるといいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
運命の基礎工事
今週のおうし座は、身体の根本に活力を吹き込んでいこうとするような星回り。
『あしゆびに八つの股や広げて春』(鈴木牛後)という句のごとし。冬のあいだ硬く縮こまっていた生命が、その本来の創造性や躍動感を取り戻していく鍵は「あしゆび」にあり。
そして、生命が弱ったり運命が停滞したりするのにも突きつめれば深い訳があるように、「あしゆび」にもよくよく見れば確かに「八つの股」がある。作者はここでその股をそっと広げて、何かを確認している。
あなたもまた、作者同様にそっと「あしゆびの股」を広げて自身の生命力や運命の在り様を確認してみるといいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
周辺に転がり落ちて生まれたの
今週のふたご座は、あえて“からめ手”からの攻めを担っていこうとするような星回り。
からめ手とは、人々の注意があまり向かない裏門や裏手のことを指しますが、そのことを文化人類学の立場から説いたのが山口昌男でした。
山口は、社会構造を日常的な「中心」と非日常的な「周縁」とに分け、両者の葛藤から文化の力強さは生まれるという「中心と周縁」論を説き、負けは勝ちの、よそ者は共同体の、異常は正常の、闇は光の本質を反映的に深くあらわしており、その物語の深部を示しているのだと主張したのです。
あなたもまた、みずからの「負け」「よそ者」「異常」をきちんと背に回した上で、自分なりの活動のダイナミズムに落とし込んでいきたいところです。