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対人関係をよくするコツ15選![専門家直伝]人付き合いが円滑にラクになる方法

ライフスタイル

少しずつコロナ前の生活に戻りつつあるものの、どうやって人間関係を築けばいいのか悩んでいたり、急に増えた人づきあいに疲れているかたも多いのでは。そこで、印象をよくするコツや会話をスムーズにするポイントを紹介します。

ちょっと疲れてない?

→元気だった?
やつれている、顔色が悪いことを指摘するようなマイナス表現は、「そんなにはっきり言わなくても」と、相手も嫌な気持ちに。こんな時はプラスの言葉を使い、「久しぶり、元気だった?」などと明るく声をかけて。

連絡がなかったから心配していました

→久しぶりに連絡もらえて嬉しいです
「心配していた」だと責めている感じがあるけれど、言い換え例なら「連絡してよかった」と思ってもらえます。ちなみに「私も連絡しようと思っていた」は、「なんで連絡をくれないの」と返されかねないので避けて。

なるほど

→今の話、よくわかりました
「なるほど」はそつのない相づちに思えますが、ともすると上の空、他人事に聞こえてしまうことも。ほんのひと言でいいので「何を理解したか」を付け加えると、相手に向き合っている印象に変わります。

そのうちランチでも

→月末あたりランチしませんか?
よく聞く社交辞令ですが、約束が実らないと相手はないがしろにされた気持ちになってしまいます。本気で誘いたいなら、話を具体化して。もし相手が社交辞令で返事した様子が窺えたら、そこで引いておきましょう。

それはしないでください

→それはこうしてください
例えば「ドアを閉めないでください」と「ドアを開けておいてもらえますか」。同じ内容でも肯定形のほうが相手は受け止めやすくなります。部下の仕事のミスを指摘する時なども、否定ではなく生産的なアドバイスを。

このぐらいの仕事ならできるよね?

→この仕事をあなたにお願いしたいです
その人を見下したり試すような言い方は、相手の警戒心や反感を刺激してモチベーションも下げてしまいます。あなたを信頼しているからお願いしたい、と依頼したほうが、相手にも気持ちよく仕事をしてもらえます。

なるべく早めにお願いします

→〜までにお願いします
配慮のつもりがかえって相手を困らせてしまうのが「なるべく」「できれば」などの曖昧フレーズ。「今月末までにお願いします」などとはっきり伝えつつ、「難しい場合はご相談を」と思いやりも示せるといいですね。

※ 『anan』2021年10月6日号より。イラスト・ery 取材、文・新田草子(by anan編集部)
※ 2021年10月1日配信

人間関係が上手くいく“伝えかた”のコツ

伝えかたひとつで、相手に与える印象だけでなく、関係性を変えることができます。コミュニケーション総合研究所代表、一般社団法人日本聴き方協会代表理事・松橋良紀さんと日本メンタルアップ支援機構代表理事・大野萌子さんに人間関係が上手くいく“伝えかた”のコツを教えてもらいました。

頼みごとは「Iメッセージ」で伝える

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松橋さん 「Iメッセージ」とは、「I(私)」を主語にしたメッセージで、いろいろな場面で応用できる伝え方。「相手を嫌な気持ちにさせることなく行動を促す際の基本なので、覚えておくと便利です。たとえば『部屋を片づけておいて』は、相手が主語になったYOUメッセージなので言われると命令されているように感じると思います。では『部屋を片づけてもらえるとうれしい』だとどうでしょうか。Iが主語で、表面上はただ自分の要望を伝えているだけなのに、相手は快く動いてくれるのです。
誰しも命令されて動くより、自発的に動くほうが気持ちがいいはず。ほかに「(私は)助かる」「(私は)安心できる」など、自分の感情を伝えるメッセージに変換して伝えると、人間関係がスムーズに。

要望は、ゴールを明確にする

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大野さん 相手を気遣うあまり回りくどい表現になったり、選択肢を与えたほうがなんとなく親切なような気がしますが、それがかえって混乱を招いて相手を困らせ、結果的に自分の首を絞めることに。要望が決まっているのであれば、いつまでに、どうしてほしいのか、希望は何なのかを明確かつ穏やかに伝えましょう。
その際、難しければ相談してほしい旨を添えると、相手も都合や希望を伝えやすくなる。また、時間の概念は人によりさまざまなので、明確にしておきたいポイント。「あとで」が10分後の人もいれば、数日後の人もいるので、きちんと伝えることでトラブルを防止できるのだとか。

相手のいいところを認めて、褒める

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大野さん 人は褒められると相手に承認されたという意識が働き、相手のことも尊重するようになります。お互いを承認し合う行為は、人間関係を築くうえでとても大切。それだけで関係性が深まり、ものごとが円滑に進みます。

仕事などで相手が結果を出せていない場合、褒めるところがないと勘違いしがちだが、成果に対しての承認でなく「ありがとう」「おかげで助かりました」など、ただ感謝の気持ちを伝えるだけでも同じ効果があるのだとか。また、褒めるときは具体的な内容を添えるとさらに伝わりやすい、とも。

松橋さん ただ『ありがとう』と言うより、『○○してくれてありがとう』などと具体的な理由を添え、ボディランゲージや表情を交えて最大限の言葉で表現すると効果的です。

松橋良紀さん コミュニケーション総合研究所代表、一般社団法人日本聴き方協会代表理事。コミュニケーション指導の第一人者として活躍。コミュニケーション関連本を30冊発行し、累計40万部を突破。

大野萌子さん 日本メンタルアップ支援機構代表理事。公認心理師の知見を生かし人間関係改善術を発信。『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)が33万部のヒット。

※ 『anan』2022年1月12日号より。イラスト・別府真衣 取材、文・宮尾仁美(by anan編集部)
※ 2022年1月12日配信

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