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仕事、子育て、母のケア…40代を振り返り、風吹ジュン「頭を抱える日々が続きました」

人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは、風吹ジュンさん。何かにつまずいたり落ち込んだりしたとき、どうするか。風吹ジュンさんの人生にも、そんな瞬間がありました。どんなことをして乗り越えてきたのか、教えてください! 第3回目をお届けします。

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つらい経験のあとは、過去を見ず、前進あるのみ。

29歳で結婚し、私の生活はガラッと変わりました。そういうと「相手と同化したのか」と思う人も多いと思いますが、決してそうではなく。私の価値観や情報に、相手のそれが加わることで倍になり、それによって自分の視野が広がり、客観性が増した気がします。39歳で離婚をしたあとは、今思うとなかなかタフな時期でした。立ち上がるために心に決めたのは、「とにかく振り返らない」ということ。過去に囚われるよりも、今後の自分をどう転がすか、それに集中した方が絶対にいい。そう思って、とにかく前進しました。

私の40代は、仕事と子育て、そして母のケアでいっぱいいっぱい。頭を抱える日々が続きました。アドバイスや意見をしてくる人は現れますが、結局解決するのは己であって、親切そうに振る舞う他人は責任をとってはくれません。そこで役に立ったのが、過去の経験。みなさんも、20代にいろんな大人と出会い見聞きし、経験を積んでおきましょう(笑)。

落ち込んだときには、身の回りの掃除から。

自分を好きでい続けるのは難しいし、それこそ嫌いになるなんて一瞬なんですよ。そうならないために、一度立ち止まって、自分を見つめ直す作業はとても大事だと思います。なにかつらいことがあったり、あるいは落ち込んだときには、身の回りをきれいにしてみることをおすすめします。私はもともと掃除は嫌いではなくて、特に水回りをきれいにするのが好きなんです。キッチンとかお風呂の排水口とか。あるいは鍋をきれいに磨き上げる、とかもいいですよ。掃除って、実際に手を動かすというフィジカルな動きと、さらに目の前がきれいになって達成感が得られる。加えて、「よくできた!」と自分を褒めてあげることもできますしね。生きていく上で、その時間はとても大事だし、それがきっかけで、悩み解決の糸口が見つかることもある。

掃除は、人に当たらず、人を傷つけず、自分を見つめ直せるいい時間。モヤモヤしたときに、ぜひ実践してみてください。

ふぶき・じゅん 俳優。1952年生まれ、富山県出身。モデルを経て俳優デビュー。引きこもりの息子の母を演じるドラマ『連続ドラマW 0.5の男』(WOWOW)が5/28スタート。公開待機映画に『658km、陽子の旅』が。

ワンピース¥36,300(ナゴンスタンス TEL:03・6730・9191) イヤリング¥27,500(ドナテラ・ペリーニ/ドレスアンレーヴ TEL:03・5468・2118)

※『anan』2023年5月31日号より。写真・小川朋央 スタイリスト・岡本純子 ヘア&メイク・高松由佳

(by anan編集部)

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