落としにくい二の腕のタプタプ肉は、筋トレだけでは太刀打ちできないかも。だから、ボディメイクに特化した「美筋ヨガ」で効率よく引き締めよう。二の腕がボリュームダウンすれば、上半身全体の印象もスッキリ!
どんな人にも体の凝りや日常動作によるクセがあり、それを修正せずにトレーニングをしても引き締め効果は出にくいと、美筋ヨガを考案した廣田なおさんは話す。
「美筋ヨガは、『ほぐす』『伸ばす』『引き締める』の3ステップが特徴です。引き締めたい部位にフォーカスし、体の凝りやクセを改善してから鍛えることで、二の腕やお腹など気になるパーツに的確に効かせることができます」
廣田さんによると、二の腕がたるむのは、腕の裏側の「上腕三頭筋」を日常生活で使う機会が少ないから。さらに猫背や巻き肩も二の腕太りを助長するという。
「猫背や巻き肩になると肩甲骨が外に開いて腕の筋肉が使いにくくなり、より脂肪がつきやすくなります。美筋ヨガでは、巻き肩の矯正を行いながら上腕三頭筋や腕の付け根にある三角筋を鍛え、二の腕を効率的に引き締めます」
鍛えるといっても座ってできる簡単な動きだから、運動が苦手な人も安心。朝か夜に3ステップを通しで行い、それぞれの動きを仕事の合間などにやるのもOK。
「私自身、二の腕や肩がコンプレックスでしたが、このトレーニングでだいぶスッキリして、自信が持てるようになりました。普段の生活から、肩を開いていい姿勢を心がけると結果が出やすく、リバウンドしにくいはずです」
【美筋ヨガの3ステップ】
STEP1:ほぐす→STEP2:伸ばす→STEP3:引き締める
凝り固まった筋肉をほぐし、ヨガのポーズで筋肉を伸縮させ、最後に軽い筋トレで鍛える。この3ステップにより、効かせたい筋肉にしっかりアプローチできる。
「最初の2ステップで体の凝りやクセが改善に向かい、老廃物がスムーズに排出されるように。筋トレはハードなものではないのでムキムキになることなく、骨の位置が整ってしなやかなボディラインになります」
STEP1:ほぐす
デスクワークなどで硬くなった胸と腕の筋肉をマッサージ。少なめの回数で無理なくほぐすのがコツ。やりすぎて筋肉を痛めないように。
胸をほぐす(左右各3回)
鎖骨の下にこぶしを当て、骨に沿って体の中央から外側へ強めにさする。3回行い、さする手を替えて反対側も同様に。
二の腕をほぐす(左右各3か所3回ずつ)
二の腕を逆の手でつかんで外側から内側に強めにねじって筋肉をほぐす。肩の付け根から肘上までポイントを上から下にずらしながら3か所を3回ずつ行い、反対側の腕も同様に。
STEP2:伸ばす
筋肉を効率よく伸縮させるには、吐く息を意識した深い呼吸がポイント。筋肉がゆるんで血流がよくなり、有酸素運動による脂肪燃焼効果も!
胸を伸ばす(3呼吸)
あぐらをかき、両手を後ろの床につける。体を少し後ろに倒し、息を吐きながら胸を開いて床を手でぐーっと押す。その状態でゆっくり3呼吸する。
NG:あごだけ上げて胸が開かないのはNG!
二の腕を伸ばす(3呼吸)
左腕の肘を曲げて耳の横に上げ、右手で左肘をつかむ。息を吸って胸を開き、吐きながら体を右側に倒す。その状態でゆっくり3呼吸する。反対側も同様に。
STEP3:目的別に引き締める。振りそで肉を解消!
後ろで腕ねじり(30回)
1、あぐらをかき、上体を少し前に倒し、両腕を後ろに伸ばしてできるだけ高く上げる。
2、ドアノブを回すように腕の付け根から左右に腕を回転させる。腕が下がらないように、肩甲骨を寄せることも意識して、30回行う。
OK:あぐらの姿勢が難しい場合は、正座でも!
廣田なおさん 解剖学を基に「美筋ヨガ」を考案。オンラインサロンやYouTubeの配信をし、メディアでも活躍。著書に『ラクしてやせる美ボディ習慣 美筋ヨガ』(マイナビ出版)など。